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動物病院の開業には失敗のリスクがあるの?成功させるためのコツを解説

動物病院の開業には失敗のリスクがあるの?成功させるためのコツを解説

動物病院を開業したいと考えているものの「失敗するのではないだろうか…と」心配に思っている方はいませんか。

動物病院の開業に失敗するのにはいくつかの理由があります。失敗する理由を知っておけば、あらかじめリスクを回避するための戦略を立てることができ、事業成功の確率をアップさせられるでしょう。

本記事では、動物病院の開業が失敗する理由や、事業成功のコツをまとめています。動物病院の開業に興味をおもちの方は参考にしてみてください。

動物病院の開業で失敗する8つの理由と対策

動物病院の開業で失敗する8つの理由と対策

動物病院の開業で失敗する主な理由は以下の8個です。

  1. 立地が悪い
  2. 初期の設備投資が多すぎる
  3. 運転資金が十分でない
  4. 集客方法が適切ではない
  5. 患者とのコミュニケーションが取れていない
  6. 院内の居心地が悪い
  7. 競合との差別化ができていない
  8. 人材採用がうまくいっていない

それぞれの対策もあわせて紹介していくので、開業準備の参考にしてみてください。

以下の記事では動物病院を開業するための基礎知識をまとめています。 開業における全体的なイメージをつかみたい方は参考にしてみてください。

獣医師が動物病院を開業するために必要なこと


1.立地が悪い

どんなに良い医療サービスを提供できても、動物病院の立地が悪いと失敗する可能性が高くなってしまいます。立地は、患者が動物病院を選ぶうえで大事な判断材料のひとつだからです。

以下は、失敗の可能性が高くなる立地の例です。

・住宅街から離れている
・2階以上のテナントに位置する
・車社会の地域において駐車場がない、もしくは少ない

このような立地では、飼い主さんが気軽に立ち寄るのが難しく、結果として患者数が伸び悩んでしまう場合があります。

良い立地を見つけるためには、開業前に、専門の調査会社に診療圏分析を依頼したり、自らも複数の候補地を実際に訪れて確認したりするのが有効です。

以下の記事では動物病院を開業するにあたっておすすめの立地を解説しています。都心と郊外それぞれの特色も紹介しているので、開業場所を決める際の参考にしてみてください。

動物病院の開業場所はどこがいい?診療圏の概要やおすすめの立地を解説

2.初期の設備投資が多すぎる

動物病院を開業するには、院内設備や医療機器などに多くの初期投資が必要となります。

それらを揃えるための金額は、約4,000万円〜5,000万円かかるといわれています。資金の用意が不十分なことから資金ショートを起こし、経営の維持が難しくなるケースも珍しくありません。

設備投資を抑えるためには、以下のような対策が考えられます。

・中古の設備を検討する
・必要な医療機器を厳選する
・最新鋭の医療機器は段階的に導入する

適切な範囲で設備投資を抑えれば、資金面に余裕がうまれるでしょう。

以下の記事では、動物病院の開業資金について詳しく解説しています。医療機器の参考価格や開業資金を準備する方法なども紹介しているので、 理解を深めたい方は参考にしてみてください。

動物病院の開業資金は4~5千万円が目安│借り入れ先や注意点を解説

3.運転資金が十分でない

開業時は設備投資だけでなく、運転資金も確保しておかなければなりません。ここでいう運転資金とは、以下のようなランニングコストです。

・人件費
・医療機材のメンテナンス費用
・ITツール(来院予約や従業員の勤務管理をおこなうツール)の利用料

あらかじめ運転資金を十分に確保しておかないと、資金不足に悩む可能性が高まります。とくに経営が軌道に乗るまでは赤字になるリスクもあるため、事前に数か月分の運転資金を用意しておくと安心です。

4.集客方法が適切ではない

集客方法が適切ではないと利用者が思うように集まらず、病院の維持が難しくなる可能性があります。

効果的な集客方法には以下のようなものがあります。

・WebサイトやSNSによる情報発信
・チラシやポスターなどの広告掲出
・地域の動物関連イベントへの参加
・ペットの無料健康相談会の開催

自社と相性の良い集客方法を考えて実施してみてください。複数の手段を組み合わせて進めていくことも可能です。専門性の高さや自社ならではのサービスを効果的にアピールして、病院の認知度を高めていきましょう。

5.患者とのコミュニケーションが取れていない

患者とのコミュニケーションがうまく取れないと、顧客満足度が上がらず、リピーターになってもらうのが難しくなります。

また良好な関係性ができていないと、トラブルが生じやすく、悪い口コミを書かれてしまう可能性もあります。そうなると他の動物病院に患者が流れてしまいかねません。

以下は、患者との良好な関係性を築くために有効なコミュニケーション例です。

・飼い主の悩みに親身に耳を傾ける
・飼い主やペットの名前を呼んで話す
・治療内容や服用方法を丁寧に説明する
・こまめに電話やメールでフォローする

飼い主一人ひとりとの信頼関係を大切にしていけば、リピーターや良い口コミの獲得につながるでしょう。

6.院内の居心地が悪い

院内の居心地が悪いことも、動物病院の開業が失敗する原因です。居心地が悪いと、再び来院したいと思われず、患者が離れてしまうからです。

動物病院は単なる医療機関ではなく、飼い主にとっての癒しの空間となるような環境づくりが大切といえます。具体的には以下のような工夫が効果的です。

・明るい色調の内装にする
・心地良い音楽やBGMを流す
・待合室に快適な椅子を設置する
・トイレをこまめに清掃し衛生的な状態を保つ

飼い主が快適に過ごせる環境を提供できれば、リピーターになってくれる可能性が高まるでしょう。

7.競合との差別化ができていない

競合との差別化ができていないと、動物病院の存続が難しくなります。近くに競合となる動物病院が多い場合、他院との違いを明確にしなければ、患者の獲得に苦戦することになるでしょう。

以下は、差別化を図るための戦略例です。

・自院でしか入手できない製品を販売する
・特定の動物種や病気の治療に力を入れる
・近隣病院にはないサービス(24時間対応・往診など)を提供する

競合とは異なる魅力を打ち出し、患者に選ばれる病院を目指しましょう。

8.人材採用がうまくいっていない

人材採用がうまくいっていないのも動物病院の開業で失敗する原因のひとつです。

スタッフが定着せずスタッフの数が足りなくなってしまうと、動物病院をオープンさせること自体が難しくなります。また優秀なスタッフを集められないと、顧客に良い医療サービスを提供できず、結果として他院に患者が流れてしまう可能性もあります。

以下はスタッフの確保と定着に有効な施策例です。

・スタッフが働きやすい環境を整備する
・給与水準や福利厚生など適切な待遇を設ける
・研修の機会を設けてスタッフのスキルアップを支援する

優秀なスタッフの確保は、医療サービスの質を決める重要なファクターのひとつです。多くの患者に愛される動物病院となるための必須の条件ともいえるでしょう。
動物病院のM&A仲介サービス A-BRAIN

動物病院の開業で失敗しないための心構え

動物病院の開業で失敗しないための心構え

動物病院の開業には資金調達や集客といった実務的な準備も必要ですが、自身のマインドセットを整えていく作業も大切です。

ここでは、動物病院の開業で失敗しないための3つの心構えを紹介します。

・覚悟を決める
・誠実に取り組む
・初心を忘れない

順番に見ていきましょう。

覚悟を決める

動物病院を開業する場合、すべての責任が自分にかかります。事業が成功するか失敗するかの結果も自己責任となるため、開業を決めたら覚悟を決めて前進しましょう。覚悟が決まっていないと、困難に直面したときに挫折してしまう可能性があります。

動物病院の開業は決して簡単なことではありません。しかし、決意と情熱をもって取り組めば必ず道は開けるはずです。

誠実に取り組む

動物病院を開業するには、何事にも誠実に取り組む姿勢が欠かせません。物事に誠実に取り組む姿勢は、飼い主やスタッフから信頼を得る基盤となるからです。

飼い主に対しては、わかりやすい説明と丁寧なサポートを心がけ、信頼関係の構築に努めましょう。スタッフに対しては、日頃から感謝の気持ちを伝えたり、頑張りを報酬で還元したりするなどして、チームワークを大切にする姿勢を示していくのが大切です。

動物病院に関わるすべての人々に敬意を払って接すれば、地域から信頼される経営者となり、経営を続けていきやすくなるでしょう。

初心を忘れない

開業後は、経済的な課題や予期せぬトラブルなど数多くの困難に直面し、自信を失ったり目標を見失ったりしがちです。

そのようなときこそ「なぜ動物病院を開業したいと思ったのか」「どのような病院にしたいのか」といった当初の想いを掘り起こしてみてください。

困難に立ち向かう原動力となったり、新たな方向性を見出すヒントが見つかったりすることもあるでしょう。

動物病院の開業後、経営に行き詰まったらどうすればいい?

動物病院の開業後、経営に行き詰まったらどうすればいい?

動物病院の開業後に経営が行き詰まってしまったら、1人で抱え込まずに、外部の専門家や支援機関に相談するのがおすすめです。

以下のような専門家や支援機関に頼れます。

専門家・支援機関 支援内容例
経営コンサルタント 運営に関するノウハウや経営改善の戦略などを提案してもらえる
銀行の担当者 資金調達や融資に関する相談に乗ってもらえる
税理士 会計処理や税務に関する専門的なアドバイスが得られる
地域の商工会議所 経営や税務、融資などに関するアドバイスを得られる

専門家からの客観的なアドバイスや適切な支援を受ければ、経営の立て直しをはかったり新たな成長戦略を推進したりできるでしょう。

動物病院の開業で失敗しないためには丁寧な事前準備が必要

動物病院の開業で失敗しないためには、事前準備が必要不可欠です。ここで紹介した8つの失敗を頭に入れておけば失敗のリスクを減らせるでしょう。立地・競合のリサーチや資金の確保に関しては、開業前にとくにしっかりと考えておく必要があります。

また経営者としての心構えも大切です。一度開業したら簡単にやめることはできません。覚悟を決めて前に進みましょう。

本記事で紹介した失敗を回避するための対処法や経営者としてのマインドセットを参考に、理想の動物病院づくりを目指してみてください。

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