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獣医師は年収3,000万をこえられる?平均年収や収入をあげる方法も紹介

獣医師は年収3,000万をこえられる?平均年収や収入をあげる方法も紹介

獣医師を目指す人やこれから獣医師としてのキャリアを積んでいく人にとって、将来の収入は大事なポイントです。

「獣医師の平均年収はどのくらいだろう?」
「年収が3,000万円をこえることは可能だろうか?」

こうした疑問をもつ人も多いのではないでしょうか。

本記事では、獣医師が年収3,000万円を実現できるかどうかについてくわしく紹介します。獣医師の平均年収や、収入を大きく増やすための具体的な方法、獣医師が経済的に成功しているために必要なスキルについても触れていきます。

獣医師は年収3,000万円を稼げる?

まず、獣医師が年収3,000万円を稼げるかどうか解説します。一般的な獣医師の平均収入にも触れながら現状について紹介していくので、参考にしてください。

獣医師で年収3,000万を稼ぐのはかなり難しい

獣医師として年収3,000万円を稼ぐことは不可能ではありません。ただし非常に難しく、誰もが到達できる金額とはいえません。

年収3,000万円に達するのは、開業している獣医師の中でも上位数%に限られます。勤務医でこの収入を実現させるのはほぼ不可能です。

年収3,000万円を稼ぐには、動物病院の経営や書籍の出版などで成功し、収入をあげる必要があります。経営スキルや多方面にわたる事業拡大が求められるのです。

獣医師の平均年収は約686万円

獣医師の年収は、経験や年齢によって大きく変わります。

平均的な獣医師の年収は約686万円ですが、獣医師になりたての20〜24歳は約438万円です。経験を積むと収入は増え、40〜44歳で約844万円になります。50〜54歳になると約1,011万円になり、年収1,000万円をこえる人も増えてきます。

参考:獣医師 – 職業詳細 | job tag

獣医師としてキャリアを積んでいけば、収入アップは期待できるでしょう。ただし、実際の収入は働く動物病院によって大きく異なり、個人差もあります。やはり年収3,000万円に達するのは非常に難しく、高収入を目指すには開業や副業など別の方法が必要です。

小動物臨床獣医師(動物病院)の年収は?開業医年収と給料アップのコツも紹介

獣医師が年収3,000万円に近づくための5つの方法

獣医師が年収3,000万円に近づくための5つの方法

獣医師が年収3,000万円に近づくためには5つの方法があります。

・動物病院を開業する
・動物病院の後継者になる
・獣医師としてのキャリアを積む
・給与が高い職場へ転職する
・副業をする

それぞれの方法についてくわしく解説していきますので、獣医師として収入アップを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

動物病院を開業する

獣医師が年収3,000万円を目指すなら、動物病院を開業するのがひとつの方法です。自分で病院を経営すれば、勤務医として働くよりも収入を大きく増やせる可能性があります。

経営が成功すれば年収3,000万円にも手が届く可能性はありますが、達成できるのはほんのわずかな獣医師に限られる点に注意しましょう。

また、開業にはリスクも伴います。経営がうまくいかないと大きな借金を抱えることもあるため、入念な準備と計画が重要です。

経営の知識を学び、市場調査や事業計画をしっかり作成することが大切です。先輩や経営の専門家のアドバイスを受けるのもいいでしょう。十分な準備と覚悟をもって開業に臨めば、高収入を得られる可能性が高まります。

獣医師が動物病院を開業するために必要なこと

動物病院の後継者になる

経験や知識が不足した状態で動物病院を開業しても、成功するのは難しいものです。新規で開業することに不安を感じる人には、既存の動物病院を引き継ぐという方法もあります。この場合、既存のお客さんをそのまま引き継げるので、安定した経営が期待できます。

今働いている動物病院の院長が引退を考えている場合、その病院を引き継げるかもしれません。また、後継者や分院の院長を募集している求人もあるので、探してみてもいいでしょう。

家族が経営している動物病院を引き継ぐケースもありますし、M&A(合併・買収)を使って他の動物病院を買収し、事業承継するケースもあります。こうした手段を活用すれば、年収3,000万円に近づけるでしょう。

獣医師としてのキャリアを積む

年収を増やす堅実な方法は、獣医師としてのキャリアを積んでいくことです。とくに開業に自信がない人やまだ経験を積みたい人には、まずは給与が高めの動物病院で一生懸命働くのがおすすめです。勤務医として働き続けるだけで年収3,000万円に達するのは難しいですが、収入アップは期待できるでしょう。

キャリアを積めば、より責任のあるポジションにつくチャンスも得られます。長年の経験と実績が評価され、経営に近い立場になることや、病院の院長を任されることもあります。仕事の幅が広がれば、さらなる年収アップにつながるでしょう。

獣医師としてキャリアを着実に積み、自分のスキルを磨くことが、年収アップへの確実なステップです。

給与が高い職場へ転職する

獣医師として年収をあげるのなら、給与が高い職場へ転職するのも効果的な方法です。求人サイトや転職サイトを確認して、高収入求人に応募しましょう。

よい求人を見つけたいときは、獣医師専門の転職サービス『VetAgent』を使うのがおすすめです。獣医師の経験や希望に合わせた求人情報を紹介しているので、自分にぴったりの転職先が見つかります。

また、動物病院以外の職場に目をむけるのも大切です。たとえば製薬会社・動物関連企業の研究や製品管理、動物病院の事業承継に関するコンサルティングなどで獣医師が求められており、高収入での採用も少なくありません。さらに難関ではありますが、高収入で知られる日本中央競馬会(JRA)への転職もひとつの方法です。

自分の強みや興味に合った新しい環境で、さらなる成長と収入アップを目指してみましょう。

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副業をする

獣医師としての収入のみで年収3,000万円が難しいときは、副業をはじめるのもひとつの方法です。

たとえば他の動物病院でのアルバイト(ダブルワーク)は、追加の収入を得られるだけでなく、開業にむけた経験を積めることもあります。また、飼い主からの相談にオンラインで応えるトペット相談サービスや、ペット向け商品が安全であることを証明する商品監修の仕事にも、獣医師の専門性を活かせます。

Webライターとして活動するのもおすすめです。とくに獣医療に関するライティングは、獣医師としての専門知識を活かせるので副業としてはじめやすいです。

投資の世界にも目をむけるのもいいでしょう。FXや株式投資、暗号資産などは、十分な知識で運用すれば大きな収益をあげる可能性があります。ただしリスクもあるので慎重に行ってください。

獣医師の年収が低い4つの理由

獣医師の年収が低い4つの理由

獣医師の年収が低いのには、次のような理由が考えられます。

・ペットの保険制度が未整備だから
・設備や機材、医薬品が高価だから
・動物病院が増えているから
・ペットの数が減少しているから

年収が低い原因を知ることで、その対策を考えられるかもしれません。獣医師として年収3,000万円を稼ぎたい人は、ここで紹介する現状を頭に入れておきましょう。

獣医師の年収が低い理由!初任給から地域や経験年数による違いを解説

ペットの保険制度が未整備だから

獣医師の年収が低い原因のひとつに、ペットの保険制度が未整備なことがあります。人間の医療では保険制度が整っており、高額な治療費の一部または全額を保険がカバーします。

一方で、ペット保険の普及率は約16%にとどまっており、保険制度が十分に整っていないのが現状です。

引用元:ペット保険における 競合分析及び 更なる発展に向けて

ペット保険に入っていないと、治療費は飼い主が全額負担することになります。高額な治療や手術が必要になると、経済的な理由で飼い主が治療を避けることもあるようです。これはペットの健康や命を危うくするだけでなく、獣医師が収入を得るチャンスを失うことにもつながっており、年収があがりにくいひとつの要因です。

設備や機材、医薬品が高価だから

動物病院では多くの設備や医療機器、医薬品が必要不可欠で、これらの費用は非常に高いです。最低限の設備だけでも約600万円が必要で、最新の診断機器や治療設備を導入しようとすると、1,000万円以上かかることもあります。高額な設備投資は、経営者にとって大きな負担といえるでしょう。

経営を維持するためにはコスト削減が必要となり、多くの場合、それが人件費の削減につながります。医療設備に投資する一方で、獣医師やスタッフの給与を抑える必要が出てくるのです。このような状況が、獣医師の収入が伸び悩む大きな原因となっています。

動物病院が増えているから

動物病院が年々増えていることも、獣医師の収入に大きな影響を与えています。

農林水産省が出している「飼育動物診療施設の開設届出状況」を見ると、2019年には1万6,096件でしたが、2023年には1万6,825件に増加しています。とくに関東、関西、中京などの大都市圏に動物病院が集中しており、都市部ほど競争が激化しているようです。

参考:飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)-農林水産省

動物病院が増加し続けると、顧客の取り合いが起こり、価格競争も発生します。どちらも動物病院の収益を圧迫し、獣医師の給与に大きく影響するのです。激しい競争の中で安定した経営を続け、十分な収入を得ることは、ますます難しくなっていくでしょう。

ペットの数が減少しているから

近年ペットの数が減少していることも、獣医師の収入が低い原因のひとつです。ペットが減れば、動物病院に来る患者も減り、獣医師の仕事量も少なくなります。

2013年以降、ペットの数は増減を繰り返しているものの、全体としてはゆっくりと減り続けています。実際、2023年の犬の飼育頭数は約684万4,000頭、2022年は約705万3,000頭となっており1年で約20万頭減少しました。

参考:令和5年(2023年)全国犬猫飼育実態調査

ペット数が減少している背景はさまざまです。ペットフード協会の調査では、「住んでいる場所がペット禁止」「飼うためのお金がかかる」「別れがツライ」などが主な理由のようです。減少傾向が続けば、獣医師の収入の伸び悩みは今後も続くでしょう。

参考:令和5年(2023年)全国犬猫飼育実態調査

獣医師が高年収を得るために身につけたい4つのスキル

獣医師が高年収を得るために身につけたい4つのスキル

稼げる獣医師になるために大切な4つのスキルを紹介します。

・獣医療の専門知識や治療スキル
・マーケティングスキル
・マネジメントスキル
・コミュニケーションスキル

上記のスキルを身につけて、高収入の獣医師を目指しましょう。

獣医療の専門知識や治療スキル

獣医師として高収入を目指すには、専門知識と治療スキルを磨くことが大切です。よりよい治療を提供し多くのペットを救えれば、飼い主の信頼を得られます。その結果、よい評判が広まって顧客が増えることも期待できます。このように集患に成功できれば収入アップにもつながるでしょう。

専門知識と治療スキルの向上には、定期的に新しい医療情報を学び、最新の技術を身につけることが必要です。学会やセミナーに参加したり、自分で勉強したり、技術の高い動物病院で経験を積んだりすることをおすすめします。

マーケティングスキル

開業医として高い収入を得るには、獣医師の専門知識だけでなく、マーケティングスキルも大切です。

動物病院の経営を成功させるためにも、まずお客様のニーズを理解し、それに合ったサービスを提供することからはじめましょう。SNSやWebサイトを使って情報を発信したり、Web上によい口コミを書いてもらったり、地域のコミュニティと連携したりして、病院の知名度をあげていくことが大切です。

また、サービスの質を向上させ、リピーターを増やす工夫も求められます。マーケティングスキルを学ぶのが難しい場合は、専門のコンサルティングを受けるのもよいでしょう。

マネジメントスキル

動物病院を開業して運営していくには、スタッフの質が大切です。ただ人を雇うだけでは不十分で、スタッフを活躍させ、動物病院の機能を最大化させるためのマネジメントスキルが欠かせません。

マネジメントスキルには、診療のスケジュールをうまく管理することや、スタッフを教育すること、仕事の流れを整えることなどが含まれます。また、リーダーシップを発揮してチーム全体の力を引き出すことも大切です。

高いマネジメントスキルはサービスの質をあげ、動物病院の評判や収益を高めることにつながるでしょう。

コミュニケーションスキル

獣医師が高収入を得るには、コミュニケーションスキルも大切です。診断結果や治療方針を飼い主にわかりやすく伝え、飼い主の不安を減らすことで、強い信頼関係を築けます。こうした丁寧なコミュニケーションの積み重ねが、リピーターの増加や新しい顧客の獲得につながるでしょう。

また、スタッフとのスムーズなコミュニケーションは、チームワークの向上や職場の雰囲気改善にも役立ちます。よい環境はサービスの質をあげ、結果として収益にも好影響を与えるでしょう。

コミュニケーションスキルを高めることで、病院の運営がスムーズになり、収入アップにつながるのです。

年収3,000万円を目指して稼げる獣医師になろう

獣医師として年収3,000万円を目指すのはかなり難しいですが、決して不可能ではありません。達成するためには、まず獣医師として経験を積み重ね、将来的には開業することがもっとも現実的です。高収入の職場に転職したり、副業で別の収入源をもったりすることも効果的な方法といえます。

稼げる獣医師になるには、高い医療技術だけでなく、マーケティングやマネジメント、コミュニケーションなど幅広いスキルが必要です。獣医師と経営者、両方の視点をもつことで、年収3,000万円を達成する可能性が高まります。

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