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獣医師国家試験予備試験とは?受験資格や申請方法などをご紹介

獣医師国家試験予備試験とは?受験資格や申請方法などをご紹介

獣医師国家試験予備試験とはどんな試験かをはじめ、受験資格や申請方法、出題範囲や出題数などを幅広くご紹介します。また、受験資格認定に必要な手続きも詳しく解説するので、申請方法が分からない方は最後までご覧ください。

獣医師国家試験予備試験とは?

獣医師国家試験予備試験とはどのような試験なのか、概要や受験資格、試験科目や解答方法などをご紹介します。

試験概要

獣医師国家試験予備試験とは、外国の獣医学校を卒業した人、または外国で獣医師免許を取得した人のうち、獣医事審議会が受験資格を認めることで受験できる試験のことです。獣医事審議会は受験資格の認定のほか、不正受験者の処置や獣医師免許の行政処分、臨床研修施設の指定など、獣医師の国家試験・免許・獣医療提供の体制整備といった事務処理を担う機関です。

獣医事審議会によって受験資格があると認定された人は、認定を受けた次年度以降に行われる獣医師国家試験予備試験の受験が可能です。予備試験に合格してから獣医師国家試験に合格すると、獣医師免許を取得することができます。

受験資格

獣医事審議会が獣医師国家試験予備試験の受験資格があるかどうかを判断するべく、審査対象者としている人は以下の通りです。

(1)開業資格を含む獣医師資格が法制度上担保されている国で、以下の①から③までの条件をすべて満たす獣医学校を卒業していること。
① 日本の高等学校を卒業した人(初等教育を含めて12年以上の教育課程を修了した人)に相当する人を入学対象としていること。
② 修業年限が教養課程および専門課程を併せて5年以上であること。ただし、修業年限が専門課程のみ4年以上の獣医学校では、日本の大学の教養課程と同等以上の課程(おおむね2年間)を修了した人を入学対象としていること。
③ 当該獣医学校の卒業により、当該国における獣医師免許の取得資格または獣医師試験の受験資格を取得できること。

(2)(1)の獣医学校において、日本の獣医師国家試験に出題される科目とおおむね同等以上の科目を履修していること。なおかつ、2,970時間以上の専門課程を履修していること。

(3)日本の高等学校を卒業していない人は、独立行政法人国際交流基金または公益財団法人日本国際教育支援協会が実施する日本語能力試験1級の資格があること。
引用:農林水産省「外国の獣医学校を卒業し、又は外国で獣医師の免許を得た者の獣医師国家試験等の受験資格認定に係る申請手続」

獣医事審議会にて、その外国の獣医学校での履修内容・履修時間・教育水準などを総合的に審査したうえで、獣医師国家試験予備試験の受験資格の付与の可否について判断されます。

試験科目と範囲

「学説に関する試験」と「実地に関する試験」の2部構成です。どちらの試験も獣医学全般について幅広く出題されます。なお、具体的な出題対象となる範囲は、獣医師国家試験出題基準(平成26年9月4日獣医事審議会決定)によります。

出題数と解答方法

学説に関する試験は90問、実地に関する試験は60問の合計150問です。試験時間は、学説に関する試験は2時間15分、実地に関する試験は2時間です。また、筆答による多肢選択方式で解答します。

試験会場

獣医師国家試験は例年では北海道・東京・福岡と3箇所の会場で実施されますが、獣医師国家試験予備試験の試験会場は東京の1箇所のみです。東京都千代田区霞が関に位置する農林水産省内で行われます。

試験実施と合格発表の時期

獣医師国家試験予備試験の実施日は、令和2年度(2020年)は8月20日(木曜日)、令和3年(2021年)は8月19日(木曜日)でしたので、毎年8月の第3木曜日頃に実施されるようです。また、合格発表は令和2年は9月23日(水曜日)、令和3年9月22日(水曜日)だったため、毎年9月の第4水曜日頃に定められていると考えられます。なお、合格者は午前10時に農林水産省のホームページにて、受験番号を掲示する形で発表されます。

獣医師国家試験予備試験の受験資格認定に必要な申請手続き

獣医師国家試験予備試験の受験資格認定に必要な申請手続き

獣医師国家試験予備試験の受験資格を認定してもらうためには、所定の申請手続きが必要です。受付期間や申請方法などを解説します。

受付期間や認定時期

受験資格認定の申請書の受付期間は、令和5年(2023年)では12月15日(金曜日)まででした。また、翌年の令和6年(2024年)3月中に獣医事審議会で認定審議が行われ、認定の可否が決まります。各年度の詳細な日程は農林水産省ホームページの「獣医師国家試験」「家畜衛生週報」といったページに掲載されるので、よく確認してから申請書の準備を進めましょう。

受験資格認定の申請方法

受験資格認定に必要な書類は、農林水産省に郵送するか、直接窓口で申し込みます。郵送する場合、申請書の受付期間内に必着で宛先は以下の通りです。

【送付場所】
〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1
農林水産省 消費・安全局畜水産安全管理課 獣医事審議会事務局
電話番号 03-3502-8111(代)

窓口に書類を持参して申し込む場合、住所は上記と同じですが行政機関の休日を除いて午前9時30分から午後5時までです。受理後、書類は返還されませんので不備がないように隅々までチェックしたうえで提出しましょう。

受験資格認定の申請時に必要な書類

受験資格認定の申請時に必要な書類は以下の7点です。

(1)履歴書
・市販のものを用い、顔写真を貼ります。
・初等教育機関(日本の小学校に相当する学校)入学から、当該獣医学校卒業までの学歴を、西暦で記入します。
・小学校から高等学校までの修業年数が12年未満の場合、その事情が分かる書類を添付します。

(2)卒業した獣医学校の卒業証書の写しまたは卒業証明書

(3)外国で獣医師免許を取得した人は、その獣医師免許証の写し

(4)当該国における獣医師制度の概要を説明する書類
・免許制度や国家試験制度の有無等について、法令の条文、担当行政庁のホームページ等の抜粋を提出します。

(5)卒業した獣医学校の入学資格および修業年限を説明する書類
・当該獣医学校の刊行物、ホームページ等の抜粋または当該獣医学校が作成した書類を提出します。

(6)卒業した獣医学校における履修科目、並びに各科目の履修時間数および授業内容に関する証明書
・履修時間数は1時間(60分)単位で算出します。
・修得単位数から履修時間数を算出する場合は、修得単位数及び1修得単位当たりの履修時間数に関する証明書を提出します。

(7)日本の高等学校を卒業(日本の大学入学資格検定の合格を含む)していない人は、独立行政法人国際交流基金または公益財団法人日本国際教育支援協会が実施する日本語能力試験1級の資格があることを証する書類の写し
引用:「外国の獣医学校を卒業し、又は外国で獣医師の免許を得た者の獣医師国家試験等の受験資格認定に係る申請手続」

なお、外国語で記載されている書類は、すべて日本語訳を添付する必要があります。外国語の書類および日本語訳両方について、当該国の大使館・領事館・外務省といった公的な機関にて真実であるという確認を受け、その証明を併せて提出してください。

受験願書は上記の引用元にて別記様式が掲載されているので、こちらを参考に記載しましょう。また、日本産業規格A4サイズの用紙を使ってください。

受験資格認定後の対応

獣医事審議会にて獣医師国家試験予備試験を受験できると認定された人は、認定を受けた次年度以降に実施される獣医師国家試験予備試験の受験が可能です。予備試験は例年8月に実施されるので、以下で紹介する予備試験の申請方法をしっかりと読んで手続きを進めましょう。

獣医師国家試験予備試験の申請方法

獣医師国家試験予備試験の申請方法

受験資格認定を受けた後、獣医師国家試験予備試験を受験する方に向けて、受験手数料や必要書類など申請方法に関する事項を解説します。

受験手数料や納付方法

獣医師国家試験予備試験の受験手数料は30,500円です。受験手数料の額面になる収入印紙を、受験願書に直接貼りつけて納付します。収入印紙は、消印しないよう注意してください。なお、受験願書など各書類の受理後は、受験手数料は返還されません。書類に不備があったり、収入印紙の金額を間違えて貼ったりしないように充分気をつけましょう。

予備試験受験の申請方法と受付期間

獣医師国家試験予備試験を受験する場合は、その旨を農林水産省に直接申請する必要があります。受付期間は令和2年は7月1日(水曜日)から同年7月13日(月曜日)まで、令和3年は7月1日(木曜日)から同年7月12日(月曜日)まででした。2週間もないので、余裕を持って締め切りに間に合うよう、早めに申請することをおすすめします。

農林水産省に必要書類を郵送するか、窓口で申し込みます。郵送する場合、書類は受付期間の最終日当日までの通信日付印のあるもののみ有効です。宛先は以下の通りです。

【送付先】
〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1
農林水産省 消費・安全局畜水産安全管理課 獣医事審議会事務局
電話番号 03-3502-8111(代)

窓口で申し込む場合、住所は上記と同じですが、行政機関の休日を除いて毎日午前9時30分から午後6時までです。特に受付期間の最終日に申請する場合は、遅刻しないようしっかり注意してください。

予備試験受験の申請時に必要な書類

獣医師国家試験予備試験の申請時に必要な書類は以下の通りです。

・受験願書
・獣医師国家試験予備試験受験資格の認定書の写し
・写真
・返信用封筒

受験願書の詳細

受験願書は日本産業規格A4サイズで用意しましょう。記載する内容は以下の通りです。

獣医師国家試験予備試験受験願書
令和年月日
獣医事審議会会長殿
写真
氏名
年月日撮影

令和3年度獣医師国家試験予備試験を受験したいので、関係書類を添えて下記により出願します。


1 本籍
2 現住所
電話番号
メールアドレス
3 氏名(ふりがな)
4 生年月日 ○年○月○日生 男・女
5 受験の資格となる学歴及び履歴
6 獣医事審議会が獣医師国家試験予備試験の受験を適当と認めた年月日
引用:国家試験 令和3年度獣医師国家試験予備試験(公告)

書き方は「外国の獣医学校を卒業し、又は外国で獣医師の免許を得た者の獣医師国家試験等の受験資格認定に係る申請手続」の最終ページにある「獣医師国家試験等受験資格認定申請書」を参考にして記載しましょう。

氏名は略字ではなく、戸籍に記載されている文字を用いて記載してください。本籍は都道府県名のみ、現住所は都道府県名から記載します。日本国籍がない人が氏名を記載する場合は、住民票に記載されている文字を用い、読み仮名をつけましょう。国籍は住民票に記載されているものを用います。

写真や返信用封筒の規定

写真は受験申請時から6か月以内に撮影したもので、正面・無帽・上半身・無背景で撮ってください。サイズは縦35ミリメートル、横35ミリメートルです。写真は2枚用意し、1枚を受験願書の所定位置に貼りつけ、もう1枚は受験票用として同封・提出します。2枚とも裏面には必ず氏名を記入しましょう。

返信用封筒は、縦23.5センチメートル、横12センチメートルの「長型3号」の市販されている封筒を用意してください。表面には、現住所など受験票の送付先の宛先と「獣医師国家試験予備試験受験願書在中」と朱書を記載しましょう。なお、返信用切手は不要です。

受験票の交付

返信用封筒を用いて、受験票の交付が行われます。令和2年では7月27日(月曜日)まで、令和3年では7月26日(月曜日)までに交付されたため、毎年7月の第3月曜日と期日が設けられていると考えられます。もし期日までに送付されなかった場合は、上記の獣医事審議会事務局の電話番号に連絡しましょう。

まとめ

獣医師国家試験予備試験とは、外国の獣医学校を卒業した人、または外国で獣医師免許を取得した人に対して、受験資格が認められることで受験できる試験のことです。なお、受験資格を認定してもらうためには農林水産省に申請しなければならないので、よく確認したうえで手続きを進めてください。また、予備試験を受験するためには別途申請が必要になるため、内容や受付期日などを混同しないように気をつけて準備しましょう。

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