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現役の獣医師が仕事のやりがいについて本音で語ります

今回の記事では、インタビュー形式で「獣医師のやりがいって何?」というテーマについて深掘りしていきます。獣医師の仕事のやりがいを知りたい方、獣医師を目指している方、獣医師の仕事を辛く感じている方にとっては参考になる内容になっていますので、是非参考にしてください。

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獣医師の仕事内容

獣医師の仕事内容

高山:まず、獣医師の仕事内容について、具体的にどんなことをしているのかというところから話をしていきたいんですが、なつめさん、獣医の先生、どんなことしてるか分かりますか?

なつめ:何してるんですか?

藤野:何してるんですか?

なつめ:病気になった子を見て、注射したり、切ったり、縫ったり?

藤野:間違いないよね。

高山:今のイメージですよね。病気の治療したりとか。

藤野:でも素人はね。見られてる方々はもうちょっと突っ込みがいっぱい入って、「何してんねん」て言われてると思う。飼い主さんとか、ペット飼ってる方、飼ってない方、一般の人はそういう風に思ってるのは間違いない。

なつめ:うん、それしかしないぐらい思ってる。

高山:うん、1日の流れとかでも分かりやすいかもしれないですね。

一日の流れ

藤野:僕が雇われてた時っていう話から始まると思うんですけど、まず動物病院の出勤時間、大体8時から9時半ぐらいの間ですよね。病院に到着して「おはようございます」て言うの。動物病院なので、そもそも入院してる子がいるんです。診察が始まるのが大体9時か10時のところもありますけど、それまでの間に入院してる子のお世話して状態どうかなとか、あと検査して、その子たちを朝の申し送りみたいな感じでやってから、10時になったら外来が来て、診療いろんなの来ますよね。

ワクチンを打ってくださいというのも来るし、調子が悪いんですっていうのも来るし、その日に手術があったら手術の準備してる人もいるでしょ。そういうのを対応していって、12時か13時ぐらいで午前中の診療が終わって、お昼に手術してるんですよ。皆さんが来ない1時から3時ぐらいの間ですかね。手術が終わったら3時からまた午後の診療というのが始まります。6時7時ぐらいかな、診療時間っていうのが終わって、大体延長するんですよ。7時に来たら7時に終わんないから8時ぐらいまで診療して、ちゃんと終わるとこは終わるんですけど、今度また入院の世話してっていうのがあって、1日が終わると。たまに夜間に「先生、今から見てください」って来るとか、そういうのはありますけど、大体1日の流れはそういう感じです。

高山:基本は、人か動物かっていうところですかね。やってるものって医療じゃないですか。提供価値というのが。

飼い主とのコミュニケーションについて

飼い主とのコミュニケーションが大切

藤野:そうですね、医療を提供する相手がペットですと。ただ、その間に飼い主さんっていうのがいるので、三角形なんですよね。直接医療を提供するのはワンちゃん、そこからこうなんだけど、許可をもらったりとか説明するのは飼い主さんっていうのがいるので、両側を見ないといけないっていうのは1個あるかもしれない。例えば小児科とかは、ここが赤ちゃんだから近しいかもしれませんね。

高山:主張できないじゃないですか。動物たちは原因を突き詰めて治していく感じですから。

藤野:「痛いの?痛くないの?」っていうのを言わないから分かんないもんね。足を上げてたら痛いかもしれないけど。飼い主さんは見てるんですけど、見てるのが合ってるかどうか、結構微妙な時があるんですよね。

高山:勉強していかないと対応できないですね。

藤野:そうですね、経験というのは結構重要なところがあるし、あとは三角(ペット-飼い主-獣医師)なので、飼い主さんにどれだけ問診をしっかりできるか。このコミュニケーションがしっかりできないと、こちらもやっぱりうまくできないです。

高山:これでイメージ沸きました?

高山:ほぼ正解だったんですけど、

なつめ:逆に犬猫以外は何を見るの?

獣医師さんが診る動物の種類

藤野:獣医の対象動物っていうところだと思うんですけど、犬もそうだし、猫もそうだし、よく言われるエキゾチックアニマルっていうところ、分かります?エキゾチックアニマルって。

なつめ:エキゾチックっぽいやつ?カメレオン。

藤野:お、すごい。飛んだけど、合ってる。他にも何個かいるけど。

なつめ:うさぎ、ハムスター、その辺ですね。

藤野:そう、哺乳類っていうのもあるし、爬虫類、両生類、鳥類、ここも見るし、魚類も。魚類もだよ。例えば水族館の獣医さんっていうところでは魚類も見てるじゃない?実は僕、研究室が「魚病学研究室」で魚類やってました。

高山:魚も獣医師が見るんですか。

藤野:そうなんですよ。ただ、それは今年の国家試験テストで出てYahooニュースかなんかなって

高山:本当に守備範囲広すぎますね。

藤野:そう、動物病院だとメインは犬猫エキゾチックアニマルっていうところで、代表的なのはウサギ、ハムスターとか。さらにエキゾチックだと爬虫類、ヘビとかも含め、あとは馬。競馬の馬。

高山:あれでも競馬ってJRAさんが見たりするんじゃないですか。

藤野:JRAに所属している獣医さんも確かにいるんですけど、厩舎で馬を育ててるところそれぞれに往診で行っている獣医さんもいるし、

高山:いわゆるホースクリニックってやつですね。

藤野:かっこいいね。

高山:そう聞きました。

獣医師として大変だったこと

獣医師として大変だったこと

高山:次に、野先生が実際に獣医として活躍されて大変だったこと、いっぱいあると思うんですよ。何が大変でした?

藤野:そうですね。パッと思うのは、咬まれると怪我。

高山:ああ、やっぱりあるんですね。

藤野:めっちゃある。私は多分少ない方なんですよ。

高山:傷めちゃくちゃありますよ。

藤野:でも、これ僕少ない方です。結構肌が強いので残らない方。

高山:本当に獣医向いてたんですね。

藤野:向いてた。僕、それこそ新卒ぐらいで入った時に、慣れてない中で入院の子を抱っこしたんですよ。抱っこしたら思いっきり鼻を噛まれて、ここ裂けたんです。酔っ払うとこの辺筋が出る、痛い。

高山:体張ってますね。

獣医師としての心得

高山:大変だったって言うと、イメージしたのは飼い主さんからの厳しい言葉をいただくことが多かったとか、そういうのちょっと期待したんですけど、肉体的な大変さは痛々しいですね、本当に。

藤野:それもあると思うんですけど、気持ちの持ちようなので、悪いことしなければ僕は大丈夫な人。人によるよね。人に言われると萎えちゃう人ってやっぱいると思うので。殺したいわけじゃないし、なんかしたいわけじゃないんだけど、結果としてそうなった場合は覚悟してます。この仕事をしてるんだったらやらんといけないし、命関わってんだから。命がね、なくなった時に飼い主さんってもう悲しいだろうし。というのはもうしょうがないというか当たり前。その中で仕事をするんだから、それはあること。

学び続ける姿勢とセルフケア

高山:最近、よくしてもらってる獣医の先生から、自分の担当した子が治せなく亡くなっちゃった時に、1日2日ぐらいやっぱりへこむと。それが合う合わないというのはあると思います、獣医としてのメンタル耐性として。

だからその子と同じような過ちを犯さないように、さらに勉強するんですっていうような先生がいたんです。

藤野:素晴らしい先生。

高山:素晴らしいなと思ったんで。そういう話も、ちょっと

藤野:僕はないです。

藤野:なくはないよね。勉強はもちろんしますし、できなかったことはなんだったのかっていうのはありますけど、所詮さ、人が手出して救える命って限られてるし、治せるものしか治せないから。そこはもう飼い主さんと、そういうこともあるよって納得した上でならいいと思う。そういう方やっぱりいて、自分の担当した子がすごく気になっちゃって寝れないとか、対応しちゃって自分が壊れちゃうっていう方、結構いるので。そこはどっか線引きするっていうのも、長く動物病院で獣医師として活躍するためには重要なことだと思います。

高山:自分のまず健康状態が良くなければ治せないですもんね。

藤野:そう、自分の範囲を自分でちゃんと理解しておくっていうのは結構重要だと思いますね。

高山:あ、この回はかっこいいことを言われますね。獣医師なんだなって今思いました。

藤野:獣医師らしいことをなかなか見せていませんので。

高山:いやいや、しっかり受け止めました。

藤野:ありがとうございます。

獣医になってよかったこと

獣医師になってよかったこと

高山:辛かったことっていう話を今聞いていたんですが、今回はポジティブな話も聞きたくて。実際獣医になって良かったなと思うこと。

藤野:真面目な話をすると、自分で治せたとき、治療できて命が助かるっていうところは1つあると思いますし、あとは人によるかもしれないけど、結構お金持ちになれるよっていう。

高山:大事ですね。

藤野:大事でしょ。何のために仕事してるかっていうとこ、人それぞれ違うと思いますけど、自分の生活もね、潤わせるために仕事するんであればそこも重要だし、ちゃんとやればお金持ちになりますよ。

高山:お金も稼げてやりがいもあって最高のお仕事ですね。

藤野:そう、特定の人にしかできない仕事をしてるっていうのは、胸張ってやっていい仕事だと思います。

収入を上げるには

高山:もうちょっとお金の部分とか、その辺を聞いてみたいですけどね。どの辺で「金稼げるようになったぜ」みたいな、そういう話をちょっと聞いていきたいなって。

藤野:最初が肝心。やっぱり新卒で入ったところを結構皆さん、自分で近くの病院2,3件実習して、良さそうだなから入って就職するじゃないですか。それ、絶対良くなくて、5年10年後ぐらいにどんな獣医さんになっていたいとか。例えば5年後に開業するためには今こういうことを知らなきゃいけないからっていうことをちゃんと計画通りやってけば、お金は後でついてきます。お金をあんまり稼ごうと思ったりとか、お金を貯金しようと思ったことはない。

高山:まとめると、5年後とか10年後自分がどうなりたいかっていうのをしっかり芯を持って、それが体現できそうな環境でキャリアを作っていくってのは重要ってことですね。

藤野:本当そうで、新卒でもらえる30万より後で年収1000万とか良くない?給料とか福利厚生がいいとかで選んだらちょっと良くないんじゃないって僕はよく思ってます。さっきの先生の話だとお金は勝手についてくるから、入り口さえ間違えなければやりがいの1つとして収入も得られるし、当然経験も積んでけば治せる病気も増えてくる。

獣医師になるきっかけについて

獣医師になるきっかけ

高山:僕が担当している就活してる獣医の学生さんですね。獣医になろうとしたきっかけ、動物が好きって方が多いんですよ。例えば実家で飼ってるワンちゃんを病気で亡くしてしまって、その時何もできなかった自分が悔しくて獣医学部目指したとか、あとはとにかく犬が好きなんで犬をたくさん救いたい、こういう感じの人多いんですけど、そういう方に限って労働条件を重要視した就職活動をしてるっていうイメージが強いんですよ。だからさっきの話で言ったら、入り口が大事っていうところは全くフォーカスしない。「犬猫救いたい」って言ってるんですけど、「でも残業したくない」っていう矛盾が生じるんですけど、そういった獣医を目指すきっかけっていうところは…

藤野:動物が好きだからっていうのはそれでもう当たり前。だからその当たり前のことを売りにはできない。獣医なら好きじゃなきゃやっていけないでしょ。それだけで言ってると仕事っていうことで獣医師っていうのを選んでないんでしょうね。仕事としてのまた別の軸ができてしまうのかなっていう気がしますけど。

高山:失礼な言い方をすると、その気持ちはリスペクトしたいなと思うんだけど、飼い主目線で言ったらその獣医には見てもらいたくないかなっていう。すごいよしよししてくれそうですけど、根本的な改善はできなそうじゃないですか。病気とか。だったら先生のように軸があってストイックにやっていった結果お金を稼いでますっていう先生の方が、仕事としても全て対応してくれるんで飼い主としてはそういうところがいいかな。

藤野:でもそういう人の方がやっぱり、一頭にどうこうではなくてみんなをっていう意味ではマインド持ってる人の方がいいし、エモーショナルな話だけしてる先生は確かにふわっとしてるから、大丈夫なのかなと思っちゃうとこはあると思います。

獣医師の将来性

獣医師の将来性

高山:最後ですね、獣医の将来性について話を伺いたいんですけど、すごくオープンで申し訳ないんですけど、獣医さんの将来性あるんですかないんですか。

藤野:ちゃんとやればあるんじゃないですか。ちゃんとやるっていうのは、さっきのスタートの部分とか、将来性をちゃんと考えてやるんであれば、自分も将来性ちゃんと考えた上で仕事をしていくっていうのがやっぱ重要なので。人任せに将来性がどうだからって言っても多分できない。

高山:この回は本当鋭いかっこいい発言がめちゃくちゃ多いですね。

なつめ:名言がたくさん出てますもんね。

高山:将来性について、藤野先生から見解を聞きたいなと。

藤野:はい。今、AIがとかね、チャットGPTがとか色々なもので職業がなくなったりとか変わるって言われてますけど、獣医にも色々そういった影響はやっぱあるとは思うんですけど、そんなことになったとしてもなくなる職業ではないし、逆にAIとかを活用していくことで、例えば遠隔診療っていうのもありますし、色々なことで役に立てる幅が広くなると思うので。そういう情報もしっかりと自分でキャッチしながら自分の将来性を考えて、獣医師っていうのはこういうものだなっていうのを自分の中で決めた上で、職業を選択してもらうとか働いてもらうと、きっと獣医師として活躍できる人材になると思いますので、そこの部分を認識した上で就職活動してください。

高山:是非参考にしていただければと思います。

まとめ

高山:いかがだったでしょうか。今回は「獣医のやりがいって何?」というテーマで紹介していきました。じゃあ、なつめさんどうでした?

なつめ:思ってたやりがいと、想像もできなかったやりがいもあれば、悲しいこともあれば、だけど最後に「獣医はなくならない」っていうのが一番聞きたい言葉なんじゃないかなって思いました。このAIとか色んな時代に強く言っていたので嬉しかったんじゃないかなと思います。

高山:僕もよく学生から、動物病院が頭打ちになってるじゃないですか、数的にはなってるんですよ。だから獣医師のニーズってなくなってくるんじゃないかって学生で心配に思われてる方いらっしゃるんですけど、そういう方たちにとっては背中を押せるお話が今日は伺えたかなとは思いました。

 

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