受付時間 9:00〜18:00
(土日祝はお休み)

有料職業紹介 許可番号 13-ユ-309036
  • facebookでシェアする
  • tweetする
  • LINEで送る

獣医師になるには?資格取得の流れ2ステップと就職先の候補5選を解説

獣医師になるには?資格取得の流れ2ステップと就職先の候補5選を解説

「獣医師になるにはどうしたらいいの?」
「獣医師の資格を取得する具体的な流れが知りたい」

このような疑問をもつ方もいるのではないでしょうか。

獣医師になるには、6年制大学の獣医学部・獣医系学科を卒業し、国家試験に合格して獣医師の資格を取得する必要があります。

本記事では、獣医師になる方法を具体的に解説します。大学の偏差値や学費なども紹介しているので、獣医師を目指す方は参考にしてみてください。

獣医師になるには

獣医師になるには

獣医師になるには、大きく分けて以下の2ステップが必要です。

・【ステップ1】大学の獣医学部・獣医系学科を受験する
・【ステップ2】国家試験を受ける

1ステップずつ見ていきましょう。

【ステップ1】大学の獣医学部・獣医系学科を受験する

獣医師になるにはまず、6年制大学の獣医学部・獣医系学科を受験します。獣医学部・獣医系学科のある大学は、国公立と私立をあわせると全国に17校あります。

国公立大学と私立大学の特徴や学費などを詳しく解説するので、進路を決める際の参考にしてみてください。

国公立大学

国や自治体が運営する国公立大学で獣医学部があるのは全国に11校です。

以下は、獣医学部のある国公立大学をいくつかピックアップして、各大学の偏差値をまとめた表です。

大学 学部・学群 偏差値
東京大学 理科2類 66
東京農工大学 農学部 63
北海道大学 獣医学部 65
岩手大学 獣医学部 60
宮崎大学 農学部 65

引用:東進ハイスクール |【2025年度入試対応 最新版】東進の大学入試偏差値一覧(ランキング)

※一部を除き2023年度入試時点の情報を掲載

大学によって偏差値や受験科目が異なるため、志望校にあわせた受験対策をしていきましょう。

国公立大学の場合、学費は一律に定められています。学費の内訳は以下のとおりです。

納付金額
入学金 28万2,000円
年間授業料 53万5,800円

※入学金・年間授業料以外に実習費や実験機器費が発生する大学もあり

※大阪公立大学のみ、大阪府民以外の学生は入学料が10万円上乗せ

6年間にかかる授業料の総額は約350万円になります。

国公立大学は国や地方自治体が管理しているため、運営費の一部が国などから補助されています。そのため、後述する私立大学よりも学費が安いです。

以下の記事では、国公立大学の偏差値ランキング や 大学を選ぶときのポイントを解説しています。国公立大学の受験を検討している方は参考にしてみてください。

獣医学部がある国公立大学はどこ?偏差値ランキングや大学の選び方をご紹介

私立大学

学校法人が運営する私立大学で獣医学部があるのは全国に6校です。

国公立大学と同様に、各大学で偏差値や受験科目が異なるので、志望校にあわせた受験対策をしていく必要があります。

参考として、私立大学の獣医学部3校の偏差値を以下にまとめました。

大学 学部・学群 偏差値
日本獣医生命科学大学 獣医学部 62
日本大学 生物資源科学部 60
酪農学園大学 獣医学群 58
北里大学 獣医学部 62
麻布大学 獣医学部 63
岡山理科大学 獣医学部 非掲載

引用:東進ハイスクール |【2025年度入試対応 最新版】東進の大学入試偏差値一覧(ランキング)

※一部を除き2023年度入試時点の情報を掲載

私立大学の場合、学費は学校ごとに異なります。国公立大学と違い国などからの補助金が少ないため、国公立大学と比べて学費が高い傾向にあります。

私立大学では、施設費や実習費などを含めた年間にかかる学費が200万円以上になる大学も少なくありません。6年間の総額が1,000万円以上になる大学もあります。

学費においては国公立と私立で負担が大きく異なるため、慎重に検討する必要があります。

【ステップ2】国家試験を受ける

大学を卒業した人またはその年度に卒業が見込まれる人は、獣医師資格を取得するための国家試験を受験します。

国家試験を受ける流れは以下のとおりです。

・試験日程と受験要項をチェックする
・必要書類を揃えて願書を提出する
・指定された日時・会場で試験を受験する

獣医師の国家試験では、基礎獣医学や臨床獣医学、衛生学といった内容が出題されます。農林水産省の発表によると、令和5年における獣医師国家試験の合格率は72.7%です。

合格率は高い傾向にあるものの、獣医学部・獣医系学科の偏差値が高い傾向にあることから、試験の難易度は決して低くないと予想されます。確実に合格するためにも、しっかり勉強して試験に臨む姿勢が大切です。

以下の記事では、獣医師国家試験の合格率について解説しています。大学別の合格率ランキングや合格者数なども紹介しているので、 詳細が気になる方はあわせてご覧ください。

獣医師国家試験の合格率は?大学別の新卒合格率や合格者数もご紹介

以下の記事では、国家試験に不合格だった場合の対応策を解説しています。あらゆる可能性を考え視野を広げておきたい方は、確認してみてください。

獣医師国家試験に落ちたら?国試浪人がするべきことや勉強方法を解説


獣医師が活躍できる就職先5選

獣医師が活躍できる就職先5選

国家試験に合格し獣医師の資格を取得できたら、さまざまな場所で活躍できるようになります。その中から、獣医師が活躍できる就職先を5つピックアップして紹介します。

・動物病院
・産業動物の診療をおこなっている施設
・水族館・動物園
・一般企業
・行政が運営する施設

就職先を検討する際の参考にしてみてください。

動物病院

動物病院は、主に犬や猫といったペットの治療を中心におこなう施設です。農林水産省の調査によると、全国で活動している獣医師の約4割が動物病院に勤務しています。

動物病院で働く獣医師の主な仕事内容は以下のとおりです。

・動物の治療や手術
・予防接種や健康診断
・各種検査の実施

動物たちの健康管理はもちろん、飼い主とのコミュニケーションも大切な仕事のひとつです。

以下の記事では 獣医師の仕事内容や 1日の流れを解説しています。動物病院での勤務に興味のある方はぜひ参考にしてください。

獣医師の仕事内容は大変?獣医師の1日と仕事のやりがいや苦労についてもあわせて紹介

なお、初めて就職先を探す際は、獣医師向けの就職エージェントを利用するのがおすすめです。気になる職場の雰囲気や労働条件を詳しく教えてもらえるので安心できるでしょう。

どの就職エージェントを利用すれば良いのか迷ったら『VetAgent』がおすすめです。業界最大級の求人の中から、あなたの希望する条件にあった求人を厳選してご紹介いたします。

産業動物の診療をおこなっている施設

産業動物(牛や馬などの家畜)の診療をおこなう施設も、獣医師が活躍できる場所です。

農林水産省の調査によると、全国で約1割の獣医師が産業動物の診療をおこなう施設に従事しています。

主な仕事内容は以下のとおりです。

・予防接種や健康診断
・農場に出向いて行う家畜の治療
・出産の立ち会いや人工授精のサポート

これらの業務を通じて獣医師は、家畜の健康管理と畜産業の発展に貢献します。

以下の記事では、家畜を治療する獣医師の役割やキャリアパスなどを解説しています。産業動物に携わる仕事に興味がある方は、あわせてご覧ください。

家畜を扱う牧場の獣医師である「産業動物臨床獣医師」「大動物臨床獣医師」の役割とやりがいについて

水族館・動物園

水族館や動物園の専属獣医師として働く選択肢もあります。それぞれ対象となる動物は異なるものの、医療という観点から仕事内容が通じている部分も多いです。

以下に共通している仕事内容をまとめました。

・動物の健康管理
・出産のサポート
・希少動物の保護・繁殖
・病気やケガの診察・治療

獣医師は、動物たちの健康管理を担っています。元気な動物たちを見たお客様の笑顔に、大きなやりがいを感じる人も多いようです。

以下の記事では、水族館と動物園で働く獣医師になるための方法や年収などを解説しています。就職先の候補にしたい方は 参考にしてみてください。

水族館で働く獣医の仕事内容とは?年収や水族館獣医になる方法も紹介

動物園の獣医師になるには?年収や仕事内容、1日の流れを詳しく解説

 

 

一般企業

獣医師が活躍できる場所には、医療系の職場のほかに一般企業もあります。

主な職種と仕事内容は以下のとおりです。

職種 仕事内容
ペット保険 ペット向け保険の加入サポートや査定業務
製薬会社 動物に使用する医薬品の研究開発
ペットショップ 動物の健康管理や購入者へのしつけ指導

獣医師の仕事は治療のイメージが強いかもしれません。しかし視野を広げてみると、大学で学んだ知識をさまざまな形で活かせます。ペット保険や製薬会社などでの仕事は間接的に動物の健康に貢献できるものとして、獣医師の活躍が期待されます。

以下の記事では、製薬会社で働く獣医師の仕事内容や年収を解説しています。興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

製薬会社で働く獣医師の仕事内容と管理獣医師について

行政が運営する施設

公務員獣医師として行政が運営する施設で働く選択肢もあります。公務員獣医師になるには、自治体ごとに実施している公務員試験に合格する必要があります。

以下は、公務員獣医師が働ける主な勤務先です。

・保健所
・食肉衛生検査所
・動物愛護センター
・市役所(動物に関する地域住民の相談対応)

一般的に公務員は民間企業よりも福利厚生が充実していると言われており、勤務年数に応じて確実に給与が上がっていく年功序列の仕組みが整っています。働きやすさや安定した収入を重視する方には、公務員としての働き方が向いているでしょう。

以下の記事では、公務員獣医師のなり方や仕事内容を詳しく解説しています。公務員に魅力を感じている方はあわせてご覧ください。

公務員の獣医師とは?その仕事内容となり方を解説


「獣医師になるにはどうしたらいい?」と悩む人によくある質問

「獣医師になるにはどうしたらいい?」と悩む人によくある質問

最後に獣医師になるにはどうしたらいいのか悩む人によくある質問と回答をまとめます。

獣医師になるのはどれくらい難しいですか?

農林水産省のデータによると、令和5年度における獣医師国家試験の合格率は72.7%で、数値としては高い傾向にあるといえます。

しかし、全体的に獣医学部・獣医系学科の偏差値がもともと高いため、国家試験の難易度も決して低くないと推測されます。確実に合格するには、計画的に受験勉強を進める必要があるでしょう。

以下の記事では、獣医師国家試験の難易度について詳しく解説しています。試験に合格するためのコツも紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

獣医師になるのは難易度が高い?心が折れないための勉強のコツや心構え

獣医師になるには何年かかりますか?

獣医師になるには最低でも6年かかります。獣医師国家試験の受験資格として「6年制大学の獣医学部を卒業した者」と定められているためです。この要件を満たさない場合、獣医師国家試験を受験できません。

獣医師になるにはどこの大学がおすすめですか?

おすすめの大学を一概に提案することはできません。大学選びには複数の要素があり、どの要素を優先するかは個人によって異なるためです。

大学を選ぶ際の判断要素には以下のようなものがあります。

・学費
・大学がある場所
・カリキュラムの内容

これらの要素を総合的に判断しながら、志望大学を決めていきましょう。

獣医師になれる専門学校はありますか?

獣医師になるための国家資格を受けるには、6年制大学の獣医学部を卒業することが義務付けられているため、獣医師を目指すための専門学校はありません。

しかし、動物看護師になるための専門学校は存在します。以下の記事で獣医師と動物看護師の違いを解説しているので、それぞれの役割や仕事内容を詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

獣医師と動物看護師の違いとは?目指し方から仕事内容まで解説

獣医師になるにはどれくらいの費用がかかりますか?

国公立大学と私立大学では、6年間の学費総額が大きく異なります。

以下が学費の目安です。

・国公立大学:約350万円
・私立大学:1,000万円以上

学費以外に教材費がかかることもありますし、ひとり暮らしをする方は生活費なども必要です。長期の学費計画を立てる際は、これらの追加費用も含めて考えましょう。

獣医師になるには大学を卒業して国家試験を受験しよう

獣医師になるには、6年制大学の獣医学部・獣医系学科を卒業して国家試験に合格することが必要です。獣医学部・獣医系学科のある大学は、国公立と私立をあわせ全国で17校あります。志望校選びは念入りにリサーチして検討しましょう。

獣医師が活躍できる場所は以下のように多くあります。

・動物病院
・産業動物の診療をおこなっている施設
・水族館・動物園
・一般企業
・行政が運営する施設

将来の自分をイメージしながら、獣医師になるための準備を進めていきましょう。

新着求人

獣医師の求人・転職・募集先を都道府県から探す

北海道・東北エリア

北陸・甲信越エリア

関東エリア

東海エリア

関西エリア

四国・中国エリア

九州・沖縄エリア

北海道・東北エリア

北陸・甲信越エリア

東海エリア

九州・沖縄エリア

こんな記事も読まれています