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獣医師になるのはやめとけと言われる理由5つの理由|やめたくなったときの対処法も紹介

獣医師になるのはやめとけと言われる理由5つの理由|やめたくなったときの対処法も紹介

「獣医師になるのはやめとけと言われる理由は?」
「やめたくなったらどうしたらいい?」

このような疑問をもつ方もいるのではないでしょうか?

念願の獣医師になったものの、思ったより給料が低いと感じる方や、長時間労働になりがちで体力的にきついと感じる方がいます。自身の経験から、獣医師になるのはやめとけとアドバイスする方もいるようです。

しかし、やりがいをもって働いている方も多くいます。他人の言葉に振り回されず、自分の意思で進路を選択していく姿勢が大切です。

本記事では、獣医師になるのはやめとけと言われる理由や、やめたくなったときの対処法を解説します。今後の進路を決める参考にしてみてください。

獣医師になるのをやめとけと言われる5つの理由

獣医師になるのをやめとけと言われる5つの理由

獣医師になるのをやめとけと言われる理由を5つ紹介します。

・思っていたより給料が低いと感じる
・人間関係でストレスを感じやすい
・動物の命と向き合う責任の重さに疲弊する
・労働時間が長くなりがち
・休日出勤することがある

順番に見ていきましょう。

思っていたより給料が低いと感じる

厚生労働省の調査によると、獣医師の平均年収は686万円です。国税庁の調査結果では全職種の平均年収は458万円なので、獣医師の年収は全職種よりも高いです。

思ったより給料が低いと感じるのは、同じ医療系の職種と比べて給料が低いのが要因のひとつかもしれません。以下は、医師・歯科医師・獣医師の平均年収を示した表です。

職種 平均年収
医師 1,436万円
歯科医師 924万円
獣医師 686万円

参考:厚生労働省| 令和5年賃金構造基本統計調査より算出

獣医師の平均年収は、医師の2分の1以下、歯科医師よりも200万円以上低いです。人間を治療する医師の給与のほうが、高いケースが多いようです。

以下の記事では、獣医師の年収や福利厚生などについて詳しく解説しています。気になる方は参考にしてみてください。

獣医師の年収が低い理由!初任給から地域や経験年数による違いを解説

人間関係でストレスを感じやすい

動物病院はスタッフ10名以下の少人数体制で運営しているところが多いです。小さなコミュニティは人との距離感が近いため、人間関係のいざこざが生じやすいです。

また、スタッフはほとんどの時間を院内で過ごします。誰かとトラブルがあれば、逃げ場がないため、獣医師は人間関係でストレスを感じやすい傾向にあります。

動物の命と向き合う責任の重さに疲弊する

動物の命と向き合う責任の重さに疲弊する獣医師もいます。

獣医師は、動物の命を預かるという重責を常に背負っています。ミスが許されない状況のなかでおこなう治療や手術は大きなプレッシャーです。

治療が限界に達した動物には、安楽死の判断を下す場面もあり、精神的なつらさから疲労感を感じる獣医師もいるでしょう。

労働時間が長くなりがち

動物は、いつ急患で運ばれてくるか、いつ体調を崩すかわかりません。退勤間際だとしても治療が優先になるため、予想外の残業が発生する場合もあります。

厚生労働省の調査によると、獣医師における超過労働時間の平均は月27時間です。月22日出勤を想定すると、1日あたり1時間以上残業している計算になります。

このような拘束的な環境にストレスを感じる獣医師は少なくありません。

以下の記事は、獣医師の労働環境の大変な部分について解説しています。詳細が気になる方は、あわせてご覧ください。

【衝撃】獣医師の労働環境がヤバすぎる…現役獣医師がリアルな実態を解説!!

休日出勤することがある

緊急時に駆けつけるオン・コール制を導入している動物病院では、休日出勤するケースもあります。連絡があったらすぐに駆けつけられるように、病院の近くで待機していなければなりません。

プライベートとの切り分けがうまくできない環境に、ストレスを感じる獣医師は多いでしょう。

獣医師に向いている人の5つの特徴

獣医師に向いている人の5つの特徴

獣医師に向いているにもかかわらず、「やめとけ」という言葉に引っ張られて獣医師を辞めてしまうのはもったいないです。

ここでは獣医師に向いている人の主な特徴を5つ紹介します。

・動物が好きな人
・人とのコミュニケーションが得意な人
・伝達力に長けている人
・責任感がある人
・気持ちをうまく切り替えられる人

獣医師を辞める決断をする前に、自分に獣医師としての適性があるか確認してみてください。

動物が好きな人

動物が好きな人は、動物を助けたい気持ちが大きく、獣医師としての使命感が強い傾向にあります。

獣医師は動物が好きという理由だけで務まる仕事ではありません。しかし、動物への愛情は、動物の命や健康を守る強い意志につながります。

人とのコミュニケーションが得意な人

獣医師にとって、飼い主とのコミュニケーションは大切な仕事のひとつです。獣医師は飼い主との会話のなかから、ペットの普段の様子や食事量、排泄状況など治療に必要な情報を収集する必要があります。また、積極的なコミュニケーションは飼い主の不安を和らげる効果もあります。

獣医師の仕事では、動物看護師や受付スタッフとの連携も必要です。コミュニケーションがしっかりとれるとチームワークが向上し、職場全体の雰囲気がよくなります。スタッフと円滑な情報共有や意見交換もできるため、質の高い医療を提供できるでしょう。

伝達力に長けている人

獣医師は、飼い主にペットの健康状態や病気・怪我の治療法について説明する場面が多いです。

獣医師が誤解のない伝え方で正しく状況を伝えられれば、飼い主は説明を理解しやすくなります。獣医師の説明を理解できることで、治療に対しても協力的になり、結果的にペットの回復を早められるでしょう。

また、動物看護師と連携して働くうえでも伝達力は欠かせません。的確な指示や説明ができると業務が円滑に進むため、よりよい医療サービスの提供につながります。

責任感がある人

動物の命を預かる獣医師は、責任感が不可欠です。責任感がある人は、動物の治療で困難に直面した際にも最後まで全力を尽くせます。

また獣医師には、重傷・重篤な動物が運ばれてきたときに迅速かつ適切な対応が求められます。責任感があると使命感が生まれるため、緊急時でも冷静に物事を判断できるでしょう。

気持ちをうまく切り替えられる人

獣医師は、動物の死と直面する機会が多く、精神的に疲弊しやすいです。しかし、落ち込んだままでいると、集中力や判断力が欠けて業務に影響が出ます。

次の動物たちに最善の治療を施すためにも、獣医師はプロフェッショナルの自覚をもち、気持ちを切り替えることが必要です。うまく気持ちを切り替えられる人は、長く獣医師として活躍できるでしょう。

以下の記事では、獣医師に向いている人の特徴について深掘りしています。獣医師に求められる適性についても解説しているので、気になる方はあわせてご覧ください。

獣医はどんな人に向いている?獣医師に求められる適性について

獣医師を辞めたくなったときの3つの対応策

獣医師を辞めたくなったときの3つの対応策

獣医師を辞めたくなったとき、どんな行動を起こせばよいのか迷うこともあるでしょう。

そんなときに役立つ対応策を3つ紹介します。

・考えや気持ちを整理する
・希望条件に合う職場を探して転職する
・資格を活かせる他分野の獣医師として働く

順番に解説します。

考えや気持ちを整理する

獣医師を辞めたくなったら、まずは考えや気持ちを整理しましょう。辞めたくなった理由を明確にすれば、どのような道を選んだとしても後悔しにくいです。

考えや気持ちを整理するために、以下のようなことを自問自答してみてください。

・今の職場で改善できる点はないか
・今の仕事のどの部分に不満や不安を感じているのか
・獣医師を辞めたいのか、それとも今の職場を辞めたいのか

これらを整理すれば、より適切な判断ができるでしょう。

希望条件に合う職場を探して転職する

今の給料や労働環境に不満があれば、あなたの希望条件に近い職場に転職する道もあります。

たとえば、給料は、地域や運営母体の経営状況によって異なります。給料に対する不満をもっているなら、納得できる給料を提示している職場を見つけるとよいでしょう。

人間関係の雰囲気も職場ごとで違います。上下関係の隔たりがなくスタッフ同士仲のよい職場や、スタッフの意見が反映されやすい風通しのよい職場もあります。

「自分の希望条件に近い求人が見たいけど、うまく探せる自信がない…」という方は、転職エージェントの利用を検討してみましょう。あなたの希望条件にマッチする求人を厳選して紹介し、その後の転職活動もフルサポートしてくれます。

資格を活かせる他分野の獣医師として働く

現在の労働環境に疲れを感じている方は、資格を活かせる他分野で獣医師として働くのもひとつの方法です。

たとえば、動物病院の閉鎖的な環境にストレスを感じている方は、馬や牛などの大動物を診療する畜産施設の獣医師として働く選択肢があります。飼い主とのコミュニケーションが難しいと感じている方は、飼い主との接点がない動物園で働く道もあるでしょう。

視野を広げて獣医師が活躍できる場を探してみてください。

獣医師に関するよくある質問

最後に獣医師に関するよくある質問と回答をまとめます。

獣医師のやりがいを教えてください

獣医師をしていると飼い主から感謝される機会が多いです。直接感謝の言葉をかけられたり、喜ぶ姿を見たりすることにやりがいを感じる人はたくさんいます。

病気や怪我を治して動物が回復する姿を見ると、獣医師としての使命を果たしたという達成感も得られるようです。

以下の記事では、現役の獣医師が仕事のやりがいについて語った体験談をまとめています。詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

現役の獣医師が仕事のやりがいについて本音で語ります

獣医師の年収を上げる方法はありますか?

一般的に、獣医師の収入は経験年数に応じて上がっていきます。

以下は、経験年数ごとの獣医師の平均年収を示した表です。

経験年数 平均年収
0年 378万
1〜4年 443万
5〜9年 574万
10〜14年 609万
15年以上 798万

参考:厚生労働省| 令和5年賃金構造基本統計調査より算出

経験年数が浅い方は、継続して働くことで年収を上げていくのもひとつの方法です。

また、動物病院を開業して年収を上げる方法もあります。新規開業は経営が軌道に乗るまでは苦労が多いですが、成功すると平均年収は800〜1,000万になるといわれています。年収を上げるひとつの選択肢として検討するとよいでしょう。

以下の記事では、開業した獣医師の年収について詳しく解説しています。気になる方はあわせてご覧ください。

動物病院を新規開業した獣医の年収について

獣医師が食えないと言われる理由は?

国税庁の調査によると全職種の平均年収は458万円で、獣医師の平均年収は686万円です。獣医師の給料は全職種の水準を上回っており、生活を圧迫するほどの収入ではないようです。

しかし獣医師は、動物の命を預かる責任の重い仕事で、労働時間外の対応を求められるケースもあります。仕事内容と報酬が見合っていないという相対的な視点で、獣医師としては続けられないと考えている方も多いようです。

以下の記事では、獣医師が食えないと言われる理由を深掘りしています。詳細が気になる方は、あわせてご覧ください。

 

獣医が食えないと言われる理由は?初任給や年収の上げ方をご紹介

獣医師は病む人が多いですか?

獣医師に限らず、合わない環境で我慢して働き続けると、心身に負担がかかり心の病気にかかる可能性があります。

一方で、獣医師がメンタルヘルスの病気になる確率は、一般的な職種よりも高いというデータもあります。カナダの獣医師におけるメンタルヘルスの有病率を調査した研究では、一般人と比較してカナダの獣医師は、以下の項目で高い有病率を示しました。

・不安
・うつ病
・共感疲労
・燃え尽き症候群

動物の死や命と向き合うストレスから、精神的に疲弊する方は多いのでしょう。

日本の獣医師も動物の死や命と向き合う仕事であるため、メンタルヘルスの病気にかかる可能性はあると考えられます。

出典: 国立医学図書館|カナダの獣医師におけるメンタルヘルスの有病率

獣医師はやめとけの声もあるが楽しく働いている人も

労働条件や労働環境に不満をもった一部の獣医師からは「やめとけ!」という声もあるようですが、楽しくやりがいをもって働いている獣医師もいます。

ほかの人の声や経験を参考にすることは大切です。しかし、最終的には自分の考えや気持ちを大切にして、この先の進路を決めましょう。

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