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獣医師がフリーランスで叶える自分らしい働き方│準備しておく5つのこと

獣医師がフリーランスで叶える自分らしい働き方│準備しておく5つのこと

「動物との時間を大切にしながら、自分のペースで働きたい」
このような思いを持っている獣医師の方はいませんか。

「フリーランス獣医師」という働き方を選択すれば、希望が叶うかもしれません。

ただし、フリーランスという働き方を選択する際には、事前に知っておいたほうがよいことがいくつかあります。

この記事ではフリーランスのメリット・デメリットや、独立前にやっておくべき5つの行動を解説します。

現在の働き方に疑問を持ち、新しい道を探している方はぜひ参考にしてください。

フリーランス獣医師とは?

フリーランス獣医師とは?

「フリーランス獣医師」とは、会社組織に属さずに個人で獣医師としての業務をおこなう人のことです。

具体的には、以下のような業務内容があります。

・動物病院でのスポット勤務
・個人宅への訪問診療
・オンライン診療
・動物病院のコンサルティング業
・セミナー登壇
・記事の執筆

業務委託の形式で契約するケースが多く、報酬は1案件ごとの設定であったり、時給換算で算出されたりします。

複数の会社から業務委託を受けることもできるので、自分でスケジュールを決めて好きな時間だけ働くことが可能です。

獣医師にはリモートワークという働き方もあります。

リモートワークについてはこちらの記事で詳しく解説します。

獣医師のリモートワーク(在宅勤務)ってどういう仕事?メリットや課題についても解説

フリーランスと個人事業主の違い

「フリーランス」と「個人事業主」という言葉は混同されやすいのですが、厳密には異なる概念です。

前述のとおり、フリーランスは特定の組織に属さずに個人で仕事を受注する「働き方」のことを指します。

一方の個人事業主は「税法上の区分」であり、原則として税務署に開業届を出して継続した事業をおこなっている人のことです。

多くのフリーランスは税務署に届け出を提出しているので「フリーランス=個人事業主」となり、どちらの呼び方でも問題ありません。

フリーランス獣医師と勤務獣医師の違い

「フリーランス獣医師」と「勤務獣医師」は、働き方や待遇が大きく異なります。

以下の表で、それぞれの働き方における3つの違いを比較しました。

フリーランス獣医師 勤務獣医師
雇用形態の違い 業務委託契約 雇用契約
報酬の違い 案件ごとの
支払い
基本給+
各種手当
健康保険の違い 国民健康保険(個人で加入する) 健康保険
(会社でまとめて加入する)

フリーランスでも、パート・アルバイト勤務の場合は所定の労働時間に応じて勤務先の社会保険に加入できるケースもあります。

フリーランス獣医師になるメリット4選

フリーランス獣医師になるメリット4選

フリーランス獣医師になった場合の主なメリットは、以下の4つです。

・自分のスタイルで働ける
・人間関係のストレスが減る
・頑張り次第で収入アップを目指せる
・定年に縛られず好きなタイミングまで働ける

フリーランスになると働く環境の選択肢が増えます。

ひとつずつ見ていきましょう。

自分のスタイルで働ける

フリーランス獣医師は、働く場所や勤務時間、扱う動物などを選び自分のスタイルで働くことが可能です。

勤務獣医師の場合は早朝や深夜に出勤しなければならなかったり、好きなときに休みが取れなかったりすることもありますが、フリーランスならそのような心配はほとんどありません。

また、自分が診療したい動物が多くいる環境を探すことができれば、好きな動物に囲まれて仕事ができます。

希望が叶う業務委託先を探す手間はあるものの、自分の裁量で決められることが増えるので自由にのびのびと働けるでしょう。

人間関係のストレスが減る

会社という組織に属さずに働くことで、人間関係のストレスを抱えることが少なくなります。

周囲と意見や治療方針の考え方などがあわなくても、長い期間一緒に働くわけではないので、その場限りと割り切れます。

ただしフリーランスはクライアントとの良好な関係を築くことが重要です。

業務委託先でうまくコミュニケーションが取れないと、継続的に仕事をもらえなくなってしまうおそれがあるので注意しましょう。

頑張り次第で収入アップを目指せる

フリーランス獣医師は、自分の頑張り次第で多くの仕事を獲得したり、高い報酬を得られたりする可能性があります。

年齢や経歴といった外的要因に縛られることなく、自身のスキルを最大限に活かして高単価な案件を狙うことも可能です。

専門性の高い治療や手術ができるようになれば、提示される報酬額も増えるでしょう。

獣医師として高収入を目指したい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

獣医師は年収1,000万稼げる?平均値や給与アップのコツを解説

定年に縛られず好きなタイミングまで働ける

フリーランス獣医師には定年がないため、体力と健康状態が許す限り何歳まででも働き続けられます。

ベテラン獣医師になったら、自身のスキルを活かして後進の育成やコンサルティングなど、新たな分野でも活躍できます。

勤務獣医師は定年が近くなったら、再雇用について考えなければならないので、その点はフリーランス獣医師のほうが自由度が高いでしょう。

獣医師の将来性については、以下の記事も参考にしてください。

獣医師の将来性を徹底解説|将来に期待できる理由や未来をよりよくする方法も

フリーランス獣医師のデメリット4選

次にフリーランス獣医師として働く場合のデメリットを4つ紹介します。

・収入が安定しないことがある
・ひとりで多くの業務をこなさなくてはならない
・社会的信用が低い
・社会保障制度が適用されない

フリーランスのメリットにしか着目していないと、いざ独立してから「思っていたのと違った……」となってしまうこともあるため、デメリットを把握しておくことは大切です。

収入が安定しないことがある

フリーランス獣医師の収入は、受注する案件数や仕事の種類によって大きく変動するため、毎月固定額ではありません。

とくに独立当初は、顧客基盤が確立されていないこともあり、思ったような収入が得られない可能性があります。

勤務獣医師のように毎月固定の給与が保障されているわけではないため、安定を求める方には向いていないかもしれません。

短いスパンの収入で一喜一憂せず、年間の合計報酬額を意識しておくとよいでしょう。

ひとりで多くの業務をこなさなくてはならない

フリーランス獣医師は、動物に関わる業務だけでなく、事業運営に関するあらゆる業務を自らおこなう必要があります。

たとえば、請求書や見積書作成などの事務作業や経理処理のほか、クライアント対応などもひとりでおこなわなければなりません。

勤務獣医師時代に比べて仕事が増え、専門以外の業務に時間を割かれることにストレスを感じるかもしれません。

ただし、事務作業をはじめとした細かい作業は外注化もできるので、自分の事業規模に応じて柔軟にやり方を変えていくとよいでしょう。

社会的信用が低い

フリーランス獣医師は、勤務医と比較して社会的信用が低いという側面があります。

具体的には、クレジットカードの発行や住宅ローンの審査において、不利な状況に置かれる場合があります。

これはフリーランスの特性上、収入が安定しないため、また勤務医のように企業という後ろ盾がないためです。

もし住宅ローンや大きな金額のお金を借りたいと考えている場合は、フリーランスになるタイミングを考慮したほうがよいでしょう。

社会保険制度が適用されない

フリーランス獣医師は、社会保険に加入できないため、労災保険や雇用保険などの恩恵を受けられません。

加えて、フリーランスには労働時間や休日の定めがないことから、長時間労働になってしまうこともあるでしょう。

無理をして働いて身体を壊してしまった場合でも、労災などの保障がなく困ってしまうことがあるかもしれません。

また、フリーランス(個人事業主)獣医師は、かならず「国民年金」を選択することになります。

一方、勤務獣医師は原則として「厚生年金」に加入することになり、国に納める保険料のうち会社が半額を負担してくれます。

厚生年金に比べると国民年金のほうが将来の年金受給額が少ない傾向にあるので、老後の生活資金についても早めに計画を立てておく必要があるでしょう。

フリーランス獣医師になる方法

フリーランス獣医師になる方法

フリーランス獣医師になるために特別な許可を得る必要はなく、個人事業主として開業届を提出することで事業活動を開始できます。

開業届けについては「開業開始日から1か月以内に提出すること」と定められているので、所定の形式で提出しましょう。参照:国税ホームページ

しかし、開業届を提出しただけですぐに仕事が舞い込むわけではありません。

仕事を得るには自分で営業する必要があります。

フリーランスとして継続的に仕事をするには、獣医師としての知識や経験はもちろんのこと、人とのコミュニケーション能力やマーケティング能力なども求められます。

これらのスキルを習得し、多くのクライアントから仕事を受注できるようになれば、安定した収入を得られるようになるでしょう。

獣医師がフリーランスに転身する際に準備しておくべきこと5選

最後に、勤務獣医師がフリーランスに転身する前にやっておくとよいことを5点紹介します。

・クレジットカードの作成
・名刺印刷やSNS開設の準備
・仕事環境の整備
・人脈作り
・運転資金の確保

フリーランスとして円滑にスタートするためにも、事前に準備しておきましょう。

クレジットカードの作成

フリーランスになるとクレジットカードが作れなくなるおそれがあるので、会社に属しているうちに作成しておくのが得策です。

とくに開業当初は、収入が安定しない期間が続くこともあり、資金繰りが厳しくなるかもしれません。

クレジットカードは急な出費に対応するための備えとしても使えるので、最低でも1枚は作っておきましょう。

名刺印刷やSNS開設の準備

フリーランス獣医師として活動するためには、自身のスキルやサービスを効果的にアピールすることが重要です。

そのため、名刺の作成や、ホームページ・SNSの開設といったセルフブランディングの準備を進めておくとよいでしょう。

ホームページやSNSで専門分野や診療実績などを発信することで顧客獲得につながるケースもあるため、早い段階から準備しておくことがおすすめです。

仕事環境の整備

フリーランス獣医師として活動するためには、事務作業がおこなえる仕事環境が必要です。

パソコンやプリンターのほか、場合によっては会計ソフトも必要になります。

自宅の一室で作業することが難しい場合は、レンタルオフィスを借りることも検討しましょう。

人脈作り

フリーランスは団体に属さずに一人で働くスタイルではあるものの、実は、勤務獣医師よりも「人とのつながり」を大事にしなければなりません。

獣医師の横のつながりを持っておくことで、仕事を紹介してもらえたり、困った際に相談に乗ってもらえたりします。

獣医師向けのセミナーや交流会に参加し、積極的に人脈を広げていくことが大切です。

運転資金の確保

開業当初は収入が安定しないおそれがあるので、数か月分の生活費や固定費を事前に準備しておくことが肝心です。

仕事がうまく回りだすまでは利益だけに頼らず、運転資金を使いながら事業を進めていきましょう。

予備のお金がまったくない状態でフリーランスになると、生活が立ち行かなくなってしまうため注意してください。

獣医師はフリーランスとして自由に働くことも可能

自分の希望に沿った働き方がしたい方は「フリーランスになる」という道を選んでみてはいかがでしょうか。

ただし、フリーランスにはメリットのほかにデメリットもあるので、これらを理解したうえで自分の働き方を決めるとよいでしょう。

現在の働き方に不満や悩みがある場合、フリーランスへの転身のほかに「転職」という選択肢もあります。

勤務先によって働く環境は大きく異なるので、さまざまな職場を経験してみるのもおすすめです。

さまざまな視点から検討し、自分らしく働ける環境を見つけてください。

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