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動物病院の開業場所はどこがいい?診療圏の概要やおすすめの立地を解説

動物病院の開業場所はどこがいい?診療圏の概要やおすすめの立地を解説

「動物病院を開業したいけど、場所選びに迷っている」

このような悩みをお持ちの方はいませんか。

動物病院を開業する際の立地選びは、動物病院の成功に大きく影響する要素です。理想の動物病院を開業・運営していくためには、事前の情報リサーチが欠かせません。

この記事では、動物病院の診療圏の概要や、場所の選び方のポイントについて解説します。

動物病院を開業しようと検討している方は、ぜひ参考にしてください。

動物病院の開業場所は都心と郊外どっちがいい?

動物病院の開業場所は都心と郊外どっちがいい?

動物病院を開業する際「都心」と「郊外」のどちらの立地を選ぶか、悩まれる方も多いでしょう。

どちらにも、メリット・デメリットがあるため、多角的な視点から判断することが大切です。

ここでは、それぞれの立地における特徴をまとめます。

獣医師が動物病院を開業する際のポイントについては、以下の記事でも詳しく解説しているのであわせてご覧ください。

獣医師が動物病院を開業するために必要なこと

都心エリアの動物病院の特徴

都心エリアに動物病院を開業する場合は、数多くの物件から自分にあうものを選べる点がメリットです。

テナントビルや商業施設など、開業に適した物件が豊富に存在するため、多様な選択肢のなかから最適な場所を選択できます。

テナントとして入居する場合は、戸建ての動物病院をつくるよりも初期費用を抑えることが可能です。

一方で東京をはじめとする首都圏は最低賃金の設定額が高いため、開業後の人件費が大きくなることが予想されます。

郊外エリアの動物病院の特徴

郊外エリアでの動物病院開業する場合、一戸建てのクリニックが一般的です。

建物や内装、駐車場などを整えるには、テナント式のクリニックと比較して高額な初期費用がかかることも多いです。

しかし、一戸建てのクリニックは広々とした空間を確保できるため、多くの患者を受け入れることが可能であり、入院などにも対応できます。

人件費についてはエリアによって異なりますが、首都圏エリアに比べると比較的安く抑えられるでしょう。

動物病院が建てられる用途地域の種類について

動物病院が建てられる用途地域の種類について

動物病院はどこでも自由に建てられるわけではなく、指定のエリアのみで開業が可能です。

動物病院を建築できる「用途地域」は、以下の8種類です。

・第一種住居地
・第二種住居地域
・第二種中高層住居専用地域
・準住居地域
・近隣商業地域
・商業地域
・準工業地域
・工業地域

参考:国土交通省(用途地域)

これらの用途地域であれば原則、動物病院を開業できますが、都市計画法によって建築物が制限されていることもあります。

基本的には依頼している不動産会社が調べてくれるはずですが、自ら土地などを探す場合は頭に入れておくとよいでしょう。

動物病院の開業場所を決める4つのポイント

動物病院の開業場所を決める際は、以下4つのポイントをチェックしておきましょう。

・診療圏を調べる
・周辺環境を調べる
・近隣エリアの競合他社を調査する
・長期目線で考える

開業場所は今後の動物病院の経営に大きく関わるため、慎重に選ばなければなりません。

ひとつずつ見ていきましょう。

診療圏を調べる

動物病院を開業する際は、まず「診療圏調査」を実施します。

診療圏調査とは、地域の世帯数やペットの飼育率、競合動物病院の存在などを調査し、その立地でどれだけの患者数を期待できるのかを数値化したものです。

気に入った土地やテナントであっても、見込み患者数が予想より少ない場合は、ほかのエリアを検討したほうがよいかもしれません。

周辺環境を調べる

次に周辺環境の調査として、近くにどのような店舗や施設があるのか、交通機関のアクセスはどうかなどを確認します。

たとえばペットショップやドッグランなどが近くにある場合、これらの施設の前後に利用してくれる患者がいる可能性があります。

またショッピングモールのなかや、交通の便が良い立地の場合は、遠方からの来院も期待できるでしょう。

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近隣エリアの競合他社を調査する

周辺の動物病院を一つひとつピックアップし、調査することも大切です。

競合が得意とする診療分野や地域での評判などを分析し、同じエリアで勝負して勝ち目があるのかを判断しましょう。

差別化できる強みや、競合と比べた際の優位性を明確にできなければ、その土地での開業は難しいかもしれません。

長期目線で考える

開業場所を決定する際は、現在の状況だけでなく、その地域の将来性を考慮しましょう。

現在はにぎわっているエリアであっても、人口が減少傾向にある地域の場合は将来同じように収益をあげられなくなります。

周辺の開発計画などを確認し、長期的な視点で地域の変化を予測することが肝心です。

動物病院を開業する際におすすめの立地条件5選

動物病院を開業する際におすすめの立地条件5選

ここでは、動物病院を開業する際におすすめの立地を掘り下げて解説します。

・自宅から近い場所
・交通の便が良い場所
・視認性が高い場所(建物)
・人通りが多い場所
・以前働いていた動物病院に近い場所

調査や比較検討をするのは骨が折れる作業ですが、開業を成功させるため、妥協せずにおこないましょう。

自宅から近い場所

動物病院の開業場所でおすすめなのは、自宅から近い場所です。

動物病院の代表を務める場合、緊急時の対応や夜間の勤務などをすべて自分でおこなう可能性が高いでしょう。

動物病院に迅速に駆けつける場面があると想定されるので、自宅からあまり遠くない場所を選んでおくと便利です。

また、生まれ育った地域や実家の近くに開業すると地域コミュニティへの参画がしやすく、地域に根ざした動物病院を築けるでしょう。

交通の便が良い場所

開業場所を選ぶ際、交通の便の良さは重要な要素です。

最寄り駅からの距離や、自家用車でのアクセスしやすさなどを考慮し、多くの飼い主が来院しやすい立地を選ぶことが大切です。

都市部では駅からの距離が重要視され、郊外の動物病院では駐車場の広さなどが重要なポイントとなります。

視認性が高い場所(建物)

動物病院の立地ポイントとして「視認性の高い場所」というのも大事です。

たとえば目立つ外観のビルの一室や、通りからよく見える路面店などは、視認性が高く動物病院であることをアピールしやすい立地と言えます。

また看板のデザインや大きさなども、視認性に大きく影響するため目を引くデザインを選ぶことが大切です。

人通りが多い場所

動物病院の場所選びのポイントとして「人通りの多さ」もチェックしておきましょう。

閑散とした場所よりも、多くの人が集まるスポットの近くで開業することで、宣伝広告の効果も期待できます。

さらに、単に人が多いだけでなく、ターゲットとする動物の飼い主層が集まる場所であるかどうかも考慮できるとさらによいでしょう。

いくら人通りが多くても学生街のような場所では、自社の集客にはつながらないためです。

実際にお客さまになってくれそうな人が多くいるエリアかどうかも、リサーチしておきましょう。

以前働いていた動物病院に近い場所

以前勤めていた動物病院の近くに、自分の動物病院を立てることは営業戦略としては効果的です。

患者さんのなかには、その獣医師を信頼し、個人的なつながりを持っている方もいるため、新しい動物病院にも来てくれる可能性が高いからです。

ただし、以前勤めていた動物病院に迷惑をかけるような行為は避けなければなりません。

故意に患者を引き抜くような行為はおこなわないようにしましょう。

開業の際は、以前の勤務先との関係を良好に保ちつつ、新しい患者を獲得するための戦略を立てることが重要です。

動物病院の開業に関するよくある質問

最後に、動物病院の開業に関するよくある質問に回答します。

・動物病院を開業するには何坪必要?
・動物病院を開業すると年収はどのくらい?

開業の準備をはじめる前に、気になる点をクリアにしておきましょう。

動物病院を開業するには何坪必要?

動物病院を開業するにあたって必要な坪数は、最低「15坪程度」だといわれています。

ただし、受け入れる動物の種類や提供するサービスによって必要な広さは異なります。

たとえば外科手術をおこなう予定であれば、手術室や処置室などの広いスペースが必要になるため、15坪では実現できないかもしれません。

自分がどのようなサービスを提供したいのかというコンセプトを立て、それを実行するために何坪必要なのかを判断してください。

また、開業にあたってどのくらい資金がかかるかについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

動物病院の開業資金は4~5千万円が目安│借り入れ先や注意点を解説

 

動物病院を開業すると年収はどのくらい?

動物病院を開業した場合の年収を、一概に「どのくらい」と断言することは難しいです。

とはいえ、動物病院の経営が軌道に乗れば、平均値より高い年収を稼げるようになるでしょう。

動物病院を開業することで、年収3,000万円を目指すことも決して夢ではありません。

動物病院の経営は勤務獣医師よりも大変な場合が多いですが、大幅な年収アップを目指す方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

獣医師が年収3,000万円を稼げるのかについては以下の記事で解説しています。

年収について気になる方は参考にしてください。

獣医師は年収3,000万をこえられる?平均年収や収入をあげる方法も紹介

動物病院の開業場所は慎重に選ぼう

動物病院の開業において、場所選びは非常に重要です。

一度場所を決めたらそう簡単に変えられるものではないので、時間をかけてじっくり選びましょう。

また動物病院の開業にあたっては、どのようなビジョンを持っているのかも明確にしておく必要があります。

開業時には多額の借り入れをするケースもあるため、事業がきちんと黒字化できるよう、綿密な事業計画を立てておきましょう。

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