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動物アレルギーでも獣医師になれる?安心して働くポイントやおすすめの勤務先・職種

動物アレルギーでも獣医師になれる?安心して働くポイントやおすすめの勤務先・職種

「動物アレルギーを持っているんだけど獣医師になれるの?」
「獣医師で動物アレルギー持ちの場合、どんな配慮が必要?」

このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、動物アレルギーを持っていても獣医師になれます。代表的な動物アレルギーである犬・猫アレルギーの方も、アレルギー対策を万全にすれば、犬・猫の来院が多い動物病院でも勤務可能です。

本記事では、動物アレルギーでも獣医師になれる理由を詳しく解説します。安心して働くポイントや、動物病院以外の勤務先・職種も紹介するので、動物アレルギーを持っている方で獣医師を目指している方は参考にしてみてください。

動物アレルギー持ちでも獣医師になれる

動物アレルギー持ちでも獣医師になれる

動物アレルギー持ちでも獣医師になれます。

インターネットで検索してみると、動物アレルギーを抱えながら獣医師として働いている人の実話やブログが見つかります。これは動物アレルギー持ちでも獣医師になれることを裏付ける証拠ともいえるでしょう。

もう1つの根拠としてあげられるのが、、日本の総人口における動物アレルギー持ちの方の割合です。日本では、人口の約10%が動物アレルギーを持っているといわれています。総務省が発表した2024年9月時点における日本の総人口は1億2,378万人なので、約1,237万8,000人が動物アレルギーを持っていると考えられます。この結果から、動物アレルギーを持つ獣医師も少なからず存在すると推測できるでしょう。

ただし、アレルギーの種類や程度は個人によって異なるため、同じ職種や職場環境でも人によってはアレルギー反応が強く出て重症化する可能性があります。そのため、獣医師になる際は自分のアレルギーに対する理解を深め、無理なく働ける職種や職場を選択する意識が大切です。

動物アレルギーの獣医師が安心して働くための6つのポイント

動物アレルギーの獣医師が安心して働くための6つのポイント

動物アレルギーの獣医師は、日頃から配慮や対策をすれば安心して働きやすくなります。ここでは動物アレルギーの獣医師が安心して働くためのポイントを6つ解説します。

・どの動物のアレルギーかを検査で特定する
・動物アレルギーであることを職場の人に伝える
・アレルギー対応の薬を常備する
・手袋やマスクなどの防護具を使用する
・こまめに空気を清浄する
・生活習慣を改善する

できる対策を頭に入れ、働くイメージを掴んでいきましょう。

どの動物のアレルギーかを検査で特定する

動物に接触する機会が多い獣医師は、病院で検査を受けて自分がどの動物に対してアレルギーを持っているのかを特定しておくのが望ましいです。

アレルゲンを特定しておけば、適切なアレルギー対策をおこなったり、アレルギー反応が出た場合に迅速な処置ができたりするからです。加えて、対象動物との接触がない職種・職場を選択するのも可能になります。

なお、病院によって検査項目が異なります。よくある検査項目は以下のとおりです。

・犬
・猫
・ウサギ
・モルモット
・牛や馬など家畜類

疑いがある動物のアレルギー検査が受けられる病院を事前に調べてから、受診するようにしましょう。

動物アレルギーであることを職場の人に伝える

自分が動物アレルギー持ちであると職場の人に伝えておくのも、安心して働くうえで大事なポイントです。

把握しておいてもらえれば、アレルギー対策に協力してもらえたり、万が一アレルギー反応が強く出た場合に適切な対応をしてもらえたりします。アレルギー持ちで医師を続けていくには、周囲の理解や協力も大切です。

アレルギー対応の薬を常備する

病院からアレルギーの薬を処方されていたら、勤務先に常備しておきましょう。

医師の指示に従って適切に服用すれば、症状が緩和されて動物の治療に専念しやすくなるからです。反対に薬を家に忘れて薬の服用を怠れば、アレルギー反応が出やすくなり、仕事を続けられなくなるかもしれません。

アレルギー反応が出てしまったときすぐに薬を服用すれば、症状の悪化を抑制できる可能性もあります。

手袋やマスクなどの防護具を使用する

勤務中は手袋やマスクなどの防護具をしっかり着用しましょう。動物アレルギーの代表的なアレルゲンは、動物の唾液や皮膚、尿に含まれるタンパク質です。

手袋を着用すれば、直接アレルゲンに触れるリスクが減少します。また、マスクを着用すれば、アレルゲンが付着した毛やフケを空気と一緒に吸い込む可能性が低くなります。

軽度のアレルギーであれば防護具を身につける対策で、症状を抑えられるかもしれません。

こまめに空気を清浄する

くりかえしですが、代表的な動物アレルギーのアレルゲンは唾液や皮膚、尿に含まれるタンパク質であり、タンパク質は動物のフケや毛に付着して宙に舞います。

空気と一緒にアレルゲンを吸い込めばアレルギー反応がでやすくなるため、定期的に換気をしたり空気清浄機を稼働したりして空気を清浄するのが、アレルギー対策に有効です。

生活習慣を改善する

睡眠不足やストレスがたまる生活はアレルギー症状を悪化させる要因といわれています。

もし、生活リズムが崩れていたり、心身の疲れをうまく発散できていなかったりする場合は、以下のような規則正しい生活を心がけてみてください。

・早寝早起き
・十分な睡眠
・適度な運動
・栄養バランスのとれた食事

たとえば、1〜2駅先の勤務先に電車通勤していたのであれば、徒歩や自転車通勤に切り替えるのも良いでしょう。また、寝る前にスマートフォンでゲームやSNSチェックをする習慣があるのなら、布団に入ったらスマートフォンを見ないようにするのもおすすめです。

健康的な生活によりアレルギーの症状が緩和される可能性があります。見直せる生活習慣がないかを振り返ってみてください。

参考:特定非営利活動法人 日本成人病予防協会「アレルギーについて」
参考:大阪医科薬科大学病院「アレルギーの管理で大切なこと」
参考:井上病院附属診療所健診センター「日常生活でアレルギー対策をしよう」

動物アレルギーの獣医師に検討してほしい勤務先や職種7選

動物アレルギーの獣医師に検討してほしい勤務先や職種7選

動物病院以外で検討してほしい勤務先や職種を7つ紹介します。紹介するのは、獣医師が活躍できて犬や猫との接触が少ない勤務先や職種です。

・水族館
・動物園
・製薬会社
・リモートワーク
・動物研究者
・競走馬獣医師
・産業動物臨床獣医師

就職先の候補として検討してみてください。

水族館

水族館には、動物アレルギーの検査項目にあげられる犬や猫、馬などがいません。対象動物と接触する機会がないため、アレルギー症状が出にくいでしょう。

ただし、カニや鯖のアレルギーがある方は、対象の魚介に触れるとアレルギー反応が起こる可能性があります。水族館で働く場合は、魚介アレルギー検査を受けておくと安心です。

以下の記事では、水族館で働く方法や水族館獣医師の仕事内容を解説しています。水族館で働くことに興味がある方は、あわせてご覧ください。

水族館で働く獣医の仕事内容とは?年収や水族館獣医になる方法も紹介

動物園

動物園は、犬・猫そのものは飼育していないため、アレルギー症状に悩まされる機会は少ないと考えられます。しかし、動物園には犬科や猫科の動物がいます。そのような動物に対してアレルギー反応が出ないかどうか、事前に専門医に確認しておくと安心です。

たとえば、動物園で飼育されている犬科には以下のような動物がいます。

・キツネ
・タヌキ
・オオカミ

以下は、動物園で飼育されている猫科の動物の例です。

・トラ
・ライオン
・チーター

動物園によっては、動物アレルギーの検査項目対象に含まれる馬や豚を飼育しているところもあります。安全に働くためにも、犬や猫以外のアレルギーを持っていないか事前に調べておくと良いでしょう。

以下の記事では、動物園で働く方法や、動物園で働く獣医師の仕事内容について解説しています。動物園で働くことに興味がある方は、参考にしてみてください。

動物園の獣医師になるには?年収や仕事内容、1日の流れを詳しく解説

製薬会社

動物アレルギーを持つ獣医師は、動物に関連する医薬品の研究開発をおこなう製薬会社で働く選択肢もあります。

ただし、実験では以下のような動物を扱うこともあります。

・犬
・ウサギ
・ネズミ
・ハムスター

このような動物に触れる可能性があるため、アレルギー対象の動物がいる場合は、慎重に判断する必要があります。

専門医から健康や業務に差し支えがないと診断されたら、勤務先の候補に加えても良いでしょう。

以下の記事では、製薬会社で働く獣医師の仕事内容や年収について詳しく解説しています。製薬会社で働いてみたいと考えている方は参考にしてみてください。

製薬会社で働く獣医師の仕事内容と管理獣医師について

リモートワーク

リモートワークは、動物と接触する機会がないため動物アレルギーの方でも安心して働けます。リモートワークの働き方には以下のように幅広い選択肢があります。

・オンライン診療
・ペット保険の支払い査定
・ペットに関するオンライン相談

一般的に、直接対面しないリモートワークは、画面の奥にいる飼い主との信頼関係を築くのが難しいものです。とはいえ、たとえばコミュニケーション力に自信がある方は、リモートワークにおいてもおおいに活躍できる可能性があります。

以下の記事では、獣医師のリモートワークの働き方や年収などを解説しています。リモートワークの働き方に関心がある方は、あわせてご覧ください

獣医師のリモートワーク(在宅勤務)ってどういう仕事?メリットや課題についても解説

動物学研究者

動物アレルギー持ちの獣医師は、動物学研究者になる道も視野に入れてみてください。メインの仕事は研究なので、1日をとおして動物と接触する機会は少ないでしょう。

ただし、研究のためにネズミやウサギ、犬などと関わる場合もあります。自分がどの動物アレルギーなのかをチェックして、勤務するうえで支障がないかを事前に確認しておくと安心です。

以下の記事では、動物学研究者になる方法や仕事内容を解説しています。研究職に興味がある方は、参考にしてみてください。

獣医学研究者になるには?仕事内容や就職先と年収をご紹介

競走馬獣医師

競走馬獣医師とは、競走馬の治療や健康管理をおこなう獣医師のことです。犬や猫に接触しないため、犬・猫アレルギーの方は安心して働けます。

ただし、馬アレルギーを持つ方はよく検討する必要があります。日常的に馬と触れ合うため、アレルギー反応が強ければ働くのが困難かもしれません。

以下の記事では、競走馬獣医師の仕事内容や年収について解説しています。競走馬に関わる仕事に関心がある方は、参考にしてみてください。

競走馬獣医師の平均収入について仕事内容と共に解説

産業動物臨床獣医師

犬・猫アレルギーの方は、馬や牛といった家畜の治療をメインでおこなう産業動物臨床獣医師になる道も選択肢に加えてみてください。アレルギー対象となる動物との接触がないため、安心して働ける可能性があります。

ただし、馬・牛アレルギーの方にとっては苦労する場面が増えるかもしれません。健康面を考慮したときに適切な職種かどうかを専門医に相談してみると良いでしょう。

以下の記事では、産業動物臨床獣医師の仕事内容やキャリアパスについて詳しく解説しています。産業動物臨床獣医師として働いてみたいと考えている方は、参考にしてみてください。

家畜を扱う牧場の獣医師である「産業動物臨床獣医師」「大動物臨床獣医師」の役割とやりがいについて


動物アレルギーの獣医師に関するよくある質問

動物アレルギーの獣医師に関するよくある質問

最後に動物アレルギーの獣医師に関するよくある質問と回答をまとめます。

動物アレルギーは治せますか?

アレルギー体質を根本的に治すのは難しいため、症状が和らぐ対策をとっていくのが最善策といえます。

動物アレルギーの症状を緩和させる対策例を以下にまとめました。

・定期的に換気する
・空気清浄機を使う
・アレルゲンに直接触れないために手袋やマスクを着用する
・医師の指示に従って処方薬を服用する

さまざまな対策を試しながら、獣医師として安心して働ける方法を見つけていきましょう。

参考:独立行政法人環境再生保全機構「厚生労働省のアレルギー疾患対策」

動物アレルギーになる確率はどれくらいですか?

家庭で飼われている犬や猫のアレルギーの割合は、人口の10%ほどといわれています。

動物アレルギーは大人になってから発覚するケースもあります。たとえば、ペットを飼い始めたりペットを飼う家庭によく足を運んだりするなかで、息苦しさやかゆみを感じて病院で調べてみたら動物アレルギーと診断されるケースです。なかには獣医師になってから動物アレルギーを発症する場合もあるようです。

動物アレルギー検査を受けるならどの病院の何科を受診すればいいですか?

動物アレルギーの検査は、以下の診療科で受けられます。

・アレルギー科
・皮膚科
・耳鼻科

ただし、専門であるアレルギー科以外では検査を実施していない場合があるため、事前に病院やクリニックに確認してみましょう。また、医療機関によって検査項目も異なるので、調べたい検査項目があるかどうかも先に調べておくのがおすすめです。

仕事中にアレルギー症状が出た場合、どう対処すればいいですか?

アレルギー症状の程度によって対処の仕方が異なりますが、呼吸困難や意識障害といった重篤な場合は、救急車の要請が必要です。

皮膚や目のかゆみ、鼻水、くしゃみなど軽度の症状であれば、医師の指示に従って安静にしたり薬を服用したりして対処しましょう。

あまりにもアレルギー症状が頻繁に出てつらいようであれば、転職を検討してみるのも1つの選択肢といえます。安心して働ける環境を自ら探していくのも大事です。

動物アレルギーの獣医師は自分の健康を最優先に働こう

適切な対策と職場選びをすれば、動物アレルギー持ちの獣医師も安心して働けます。

ただし、人によってアレルギー症状の出方や程度が異なるので、無理のない範囲で獣医師としてのキャリアを追求していく姿勢が大切です。

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